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安倍晋三首相が居座る元凶「官邸の黒幕」を直撃!

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.04.05 09:00 最終更新日:2018.04.05 09:09

安倍晋三首相が居座る元凶「官邸の黒幕」を直撃!

 

「文書があったことすら知らなかった。だから、改竄を指示するなんてできるわけがない。大学から同期で知り合いだが、佐川とはもう5年も話していない。携帯電話でもだ!」

 

 3月27日早朝、都内の閑静な住宅街の一角に、声が響いた。声の主は “官邸の黒幕” と呼ばれる男だーー。

 

 前国税庁長官の佐川宣寿氏(60)の証人喚問で、森友学園への国有地売却に関する文書改竄問題は、急速に幕引きムードだ。

 

「あそこまでの答弁拒否は想定していなかった。はっきり言って大失敗」(立憲民主党の逢坂誠二衆院議員)

 

 野党の失態もあり、9月の総裁選に向け、早くも安倍三選を探る声が聞こえてくる。疑惑から逃げ切り、安倍晋三首相とともにまさかの「居座り」を狙うのは、官邸の陰の司令塔だ。

 

 今井尚哉総理秘書官。59歳。1浪して進んだ東京大学法学部から旧通産省に入る。2006年に第1次安倍政権の事務担当の総理秘書官に。民主党政権下で原発再稼働への道筋をつけ、「経産省に今井あり」と「文藝春秋」に書かれ一躍名を馳せた。2012年、安倍氏が首相に返り咲くと、請われて政務担当の総理秘書官に就いた。

 

 じつは今井氏は、安倍昭恵首相夫人とは遠縁にあたる。父の兄弟には、元通産事務次官の今井善衛氏と、経団連会長も務めた元新日鐵会長の今井敬氏がおり、岸信介元首相や安倍晋太郎元外相とも深いつき合いだったという。

 

「アベノミクス、一億総活躍社会といった安倍内閣の目玉政策を立案したのが今井氏。首相は『今井ちゃん、頭がいいね』と、人前で手放しでほめちぎることもある」(官邸担当記者)

 

 だが、今井氏には別の評判がある。いわく、「最も嫌われている官僚」。自民党幹部が声を潜めて語る。

 

「基本的に、自分がいちばん優秀だと自負している人。官邸と党の打ち合わせでも、口調が常に命令形。口癖は『官邸の意向はこうだから、党も従うように』。こちらの提案には『そんなことはわかってる』。永田町では『今井が証人喚問されればいいのに』と皆が口を揃えてるよ」

 

 だから今井氏こそが佐川氏の国会答弁や文書改竄にも口を出したのではないか、と疑われている。

 

 証人喚問で佐川氏は、「今井氏と話したことはないか」と聞かれ、「森友問題について今井氏と話し合ったことはございません」とだけ答えている。佐川氏と同じ1982年入省の今井氏。2人の関係を問い質したのが冒頭の直撃だ。今井氏は強い口調で指示を否定した。

 

 疑惑などどこ吹く風で、今井氏は「安倍総裁三選」に向けて動き始めている。

 

(週刊FLASH 2018年4月17日号)

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