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東京ドームホテルで「O157」発生 生焼け料理に気をつけろ
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.08.18 00:43 最終更新日:2018.08.18 00:43
8月17日、東京ドームホテルが、レストラン「リラッサ」において、腸管出血性大腸菌O157の食中毒事故が発生したことを発表した。16日付けで文京保健所より営業停止処分を受けており、HPにお詫びを載せている。
謝罪文によれば、8月2日、3日、4日に「リラッサ」を利用した客のうち数名が下痢等を発症し、O157が検出されたとの連絡を保健所から受けたという。また、8月15日には、同レストランの従業員からもO157が検出された。
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この結果を受け、東京ドームホテルは、食品衛生法第6条および第50条違反につき、22日まで7日間の営業停止が命じられた。なお、営業再開は未定とのことだ。
O157は、1996年に大阪・堺市で起きた集団食中毒で一般に認知された。給食を食べた児童と教職員計7966人が感染し、その家族ら1557人が二次感染。当時7~12歳の小学女児3人が死亡した。
「カイワレ大根が原因だ」との報道によって、不買騒動が起きたことを覚えている人も多いだろう。ちなみに、その後の裁判で、カイワレ大根との因果関係はなく、誤報だったことが明らかになっている。
O157の年間の感染件数は3000件を超える(2016年の報告数は3645件だった)。今年に入ってからも、7月に長野県茅野市、8月に三重県名張市、佐賀県嬉野市で報告されている。
O157はいったいどのような症状なのか。
日本医師会のHPによると、感染者の約半数は、4~8日の潜伏期間ののち、激しい腹痛をともなった水様便(水っぽい下痢)が頻繁に起きるという。そして、まもなく血便(血液の混じった下痢)が出る。
頭痛、多弁(口数が多くなること)、幻覚などが予兆として起こり、数時間~12時間後にけいれん、昏睡が始まり、最悪、死に至る。
O157は家畜(牛、羊、豚など)の大腸をすみかとしている。家畜の便から水や食物を介して感染し、感染した人から人へも感染する。
厚生労働省は、「飲食店などで食べるときには、生肉や肉を生焼けで食べる料理があっても、なるべく避けたほうが安全です。焼肉やバーベキュー等、自分で肉を焼きながら食べる場合も、十分加熱し、生焼けのまま食べないようにしましょう」とHPで注意喚起している。
O157は75℃で1分間以上加熱すれば死滅するため、家での調理の際には参考にしたい。
食中毒は、一般に食中毒菌が増えるのに適した、気温が高い初夏から初秋にかけて多発する。猛暑が続く今夏は、熱中症だけでなく食中毒予防も徹底してほしいが、実は、気温の低い時期でも発生するため、涼しくなっても注意が必要だ。
レストランだけでなく、家庭の食事でも十分な加熱をして注意を怠らないようにしてほしい。