社会・政治
もうドンは卒業…「山根明前会長」ワンちゃんを語る
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.08.25 06:00 最終更新日:2022.06.15 18:59
「東京五輪のことを考えたら夜も眠れんかった。ボクシングなしの五輪はないと思ってたからね。苦しかった。でも、会長を辞めてすっきりしたよ。今後はゆっくりするつもり。肩の荷が下りたね」
そう言って安堵の表情を見せたのは、ボクシング連盟のすべての役職を辞した山根明前会長(78)である。8月17日午前9時、場所は行きつけの喫茶店。朝から豪快にそうめんを啜る。そこには、対峙する者すべてを圧倒するあの眼光鋭い視線はなかった。
だが、辞任の理由を問うと、“山根節” が炸裂した。
「この年になるまで誰にも迷惑をかけたことはない! それが男・山根の生きざまです。近所の人、全部が応援してくれてます。強い人間には強くいきましたが、弱い者いじめはしたことはありません」
一連の騒動が続くなか、山根氏は一時、入院していたことも明らかになっている。
「ポリープを9個取ったからね。放っておいたら悪性になるやつ。でも、自分は40代やと思ってるよ。サングラスのことをよく聞かれるけど、これは鳥目やねん。日差しに弱いからかけてるんで、伊達やないんよ。老眼も入っとる」
話は辞任の決定打となった、山口組の直参だった森田昌夫元組長(81)とのつき合いにも及ぶ。
「(森田氏は)兄貴のように慕っていただけ。俺の子分やったなんて、何をぬかすねん。子分が親分に対して対等にしゃべれますか。森田が過去をバラすと言うから、週刊誌に俺からバラした。男として俺と森田の生き方は違うからね。自分で暴露した時点で腹は決めてた。人間・山根明は、アマチュアスポーツに籍を置かしてもらって、貢献できたのが幸せやったね」
辞任表明後は、ようやく日常の生活を取り戻しつつある。愛犬の話になると頰が緩む。
「今はトイプードルを2人飼ってる。男の子がリッチ、女の子がチャコで、ともに6歳。寝るときも、2人とも僕のそばで寝てます。犬が好き? 犬じゃない、ワンちゃん! ワンちゃんは噓をつかない。正直だし、ワンちゃんは信念を持ってる。
ただ、僕は一緒に散歩はしません。あんなかわいいワンちゃんを連れて歩いても似合いませんから(笑)。恥ずかしいですもん。ブルドッグとか土佐犬あたりやったらカッコつくけどな(笑)」
1時間のインタビューでは時折笑顔を見せ、何度も「肩の荷が下りた」という言葉を発した。“ドン卒業” も、山根氏は「オブラートに包まず、思ったままを言うよ」と、最後は豪快に笑った。
(週刊FLASH 2018年9月4日号)