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東京消防庁の採用試験で高校生優遇「採点不正」疑惑社会・政治 2018.12.03

 

 最近各地の大学医学部で問題になった入試の不正。本誌は、同様の採点不正が、地方公務員である東京消防庁職員の採用試験でもおこなわれている、という衝撃の告白を受けた。

 

「現役高校生に加点するのが、当たり前と思っていました」

 

 

 そう話すのは、2017年度と2018年度の採用試験で実際に採点に関わった、東京消防庁の現役職員・Aさんだ。

 

 Aさんが問題にするのは、東京消防庁消防官3類の第1次試験だ。受験資格は入庁時の年齢が18歳から22歳。一般教養試験と作文試験が課される。このうちの作文試験で、得点操作がおこなわれてきた。

 

「採点を担当する職員は、試験の3〜4日後に、1人につき150枚から200枚の解答用紙のコピーの束を人事課採用係の担当者から受け取ります。解答用紙の上部にある『受験番号』や『氏名』は隠されていて、見えないようになっています。

 

 かわりに、受験者が答えるときは空欄だった採点用紙の隅に、『受験者の年齢』が書き込まれているんです。入庁時の年齢なので、現役高校3年生の解答用紙にはすべて『18』と書いてあります」

 

 同時に、採点者には「採点時の注意事項」の書かれた、二つ折りの紙が配られる。

 

「2017年まで、注意事項の末尾には『現役の高校生を多く採用するため、18歳の点数は考慮してください。参考に解答用紙の隅に年齢が印字されています』という趣旨の文言が書かれていたのです。

 

 作文は100点満点ですが、私の場合は、現役高校生には一律加点、おおむね30点ほどプラスしていました。採点には60人ほどの職員が関わるのですが、みんな10点から40点の範囲で、現役高校生に加点していたはずです」

 

 本誌は、身分証でAさんが東京消防庁の職員であることを確認している。

 

「2018年度の第1次試験は9月にありましたが、大学入試での不正が報じられたせいか、採点時の注意事項から『18歳の点数は考慮してください』という文言がなくなっていました。

 

 ただ、解答用紙に年齢が書いてあるのは変わりません。採点者同士で相談しましたが『今年も年齢が書かれているし、年齢を考慮しなくていい、という指示もなかった。いままでどおり加点したほうがいい』という結論に。2018年もみな加点していたと思います」

 

 この驚くべき証言をもとに取材を進めると、現役高校生への加点は、10年以上続く慣習だという。以前は「社会を経験していない、素直な子が欲しい」と口頭で理由の説明がされたという話もあった。

 

 当然だが、東京消防庁公式サイトの募集案内を見ても「現役高校生を優遇する」とは書かれていない。

 

 東京消防庁人事部人事課に質問書を送ると、採用係の係長から口頭で回答があった。

 

「現役高校生を優遇する得点操作をした事実はございません。採点時の注意事項に、『現役高校生を〜考慮してください』という文言はありません。

 

『解答用紙の隅に年齢が印字されています』という文言はあります。これは2017年度も2018年度も変わっていません。ここ数年ずっと書かれていた注意事項です。(採点する)用紙には年齢が印字されています」

 

ーーなぜ作文の採点時に、年齢がわかる必要があるのか?

 

「年齢相応の内容になっているか、わかるためです。3類試験は、未成年の方も、成人の方も受けているので」

 

ーーそれを考慮する必要があるということか?

 

「考慮しろとは言っておりません。あくまで、採点者にとっての参考情報。採点者の判断になると思います」

 

ーー実際に現役生に加点したか、採点者に確認をしたか?

 

「採点者に確認はしていません。指示を出したこともないので、確認する必要もない。もし採点者が30点加点したとしたら、採点者の勝手な判断と言わざるをえません」

 

 再びAさんに確認すると、

 

「2017年の注意事項に『現役高校生を〜考慮してください』という文言は、確かにありました」という。Aさんが続ける。

 

「このまま、内々で現役高校生だけ加点していては、浪人生、専門学校を卒業した受験者がかわいそうだと思うのです。受験者のなかには『去年も第1次試験で落ちた』と書いてくる人もいる。

 

 いままで加点していた事実を公表すべきだし、加点を続けるなら『現役高校生を優遇します』と、募集要項に明記すべきだと思うのです」

 

(週刊FLASH 2018年12月11日号)

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