「今年(2021年)の成績が最低(ライン)じゃないかな、と思いますね。今年できたことが来年できないということは、もちろんなくしたい。ここを基準にまた来年、頑張る基準になるかなと個人的に思います」
10月にNHKスペシャル『メジャーリーガー大谷翔平~2021超進化を語る~』のなかでそう語っていたのは、大谷翔平(27)だ。
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投手としてチーム最多の9勝(2敗)、156奪三振。打者としてはリーグ3位の46本塁打、100打点、26盗塁と、まさに“リアル二刀流”で前人未到の大記録を打ち立てた。贈られた賞は、リーグMVPをはじめ「11冠」。
それでも大谷は、歩みを止めることを知らない。
「大谷は野球に関して満足することをしないんです。今季あれだけの成績を残しながら、そこが最低ラインで、さらに高みにいこうとしています。11月30日にロサンゼルスから帰国しましたが、隔離期間を経て、その後は夜は早めに休んで、トレーニングに没頭しています。まさに、トレーニング“オタク”たるゆえんでしょう」(担当記者)
それこそ国民的ヒーローとなった大谷だが、トレーニング以外には目も向けないとのことだ。
「各テレビ局は、大谷のインタビュー、あわよくばバラエティ番組への出演を何度も依頼しましたが、すべて断ったと聞いています。ある局は、たった一度の出演に数百万円を提示しましたが、『(トレーニングの)ルーティンを崩したくない』と、断わられたそうです」(芸能記者)
大谷がエンゼルスに入団した際、マイク・ソーシア元監督が「大谷の野球に対する姿勢には頭が下がる。とにかく野球、トレーニングがすべてなんだ。若手の見本だね。ただ、ここはカリフォルニア。ディズニーランドもあるし、もっとここでの生活をエンジョイしてもいいと思うんだけど(笑)」と語ったことがあった。
帰国後も、契約するスポーツ用品メーカーの施設で練習に没頭し、テレビ出演はほとんどなし。そんななか唯一、出場が見込まれていたのが大晦日の『NHK紅白歌合戦』だった。日に日に出演の報道が目立ち、あとは発表を待つだけだったのだが…。発表された同番組の審査員に大谷の名前はなかった。
なぜ有力視された出演がなくなってしまったのか。NHK局員が事情を明かしてくれた。
「NHKは水面下で、大谷さんへ『紅白』の審査員として出演交渉をおこなっていたのは事実です。しかし、土壇場で出演は断わられることになりました。その理由には、NHKへの不信感があったようです。その発端となったのは、『紅白』の参加歌手や概要などの記者発表の際に『大谷翔平さんにも審査員として出ていただければありがたい』という発言でした。
NHKは大谷さんに対して出演依頼をした際に、『こういう(依頼の)話をしていることを他言しないでもらいたい』とお願いしていました。にもかかわらず、記者発表で製作責任者がはしゃいでしまったのか、あたかも交渉しているかの印象を与えるような発言をしたことで『話が違う』となってしまったようなんです。
最終的には、大谷さんから『今の時期に大切なトレーニングのルーティンを崩したくない』といった理由で断られたと聞いています。まさに“アスリートすぎる”理由に、局員はぐうの音もでないといったところでしょうか。
ならば『番組の冒頭だけでも出演をお願いしたい』と、まだ未練がましくギリギリまで返答をお待ちしているんですが…」
“ショータイム”は、野球でしか見せないのが大谷スタイル。だからこそ、唯一無二の選手なのだろう。
( SmartFLASH )