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中田翔 独占告白「俺の野球人生、終わったと思った」暴力事件と巨人移籍の真相!栗山監督の電話が救ってくれた

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.02.01 06:00 最終更新日:2022.02.01 06:00

中田翔 独占告白「俺の野球人生、終わったと思った」暴力事件と巨人移籍の真相!栗山監督の電話が救ってくれた

 

「親しい人から『去年は中田のプレーを観ていて正直楽しくないし、おもしろくなかった』って言われて目が覚めた」

 

 そう本誌に打ち明けたのは、巨人中田翔(32)選手だ。

 

 日本ハム所属時、同僚選手に暴力を振るったとして無期限の試合出場停止処分を受け、世間からバッシングを受けたのは昨年8月。さらに、8月20日に決まった巨人への無償移籍は物議を醸した。

 

 

 かつて、日本ハム時代の中田のインスタグラムのプロフィルには、「北のジャイアン」と書かれていた。今は「ジャイアン」と残るだけだ。

 

 2022年1月、その姿は北、ではなく南ーー沖縄県石垣島にあった。巨人移籍後は34試合の出場で打率.154、3本塁打、7打点という結果に終わった彼が自主トレーニング先として選んだのが、この石垣島だ。キャンプでは、自ら弟子入りを志願した巨人の秋広優人(19)や、日ハムの姫野優也(24)ら、後輩を指導する役目を引き受けた。

 

 騒動から半年、中田は今、当時のことをどう思っているのか。1月21日、石垣島には、真剣な表情で自主トレーニングに励む中田らの姿があった。練習後、グラウンドから出て来た中田を直撃すると、初めこそ記者を拒絶する姿勢を見せたものの、次第に重い口を開いた。

 

ーー騒動について、今はどのように感じられていますか?

 

「理由はどうあれ、自分のやってしまったことはしっかり反省しないといけないし、皆さんの期待を裏切ってしまったことに対しては、後悔でしかないですね」

 

ーー試合出場停止になった期間はどう過ごしましたか?

 

「外に出られる状況でもなかったから、家でずっと過ごしてましたね。そのときは、『自分の野球人生はこれで終わるんだろうな』って思ってました。いろんな方から連絡をもらいましたし、厳しい言葉もかけられました。家族にも嫌な思いをさせてしまった」

 

ーー巨人への移籍については、栗山監督(当時)から原監督に直談判があったという報道もありましたが?

 

「もう、本当にわからないですね。俺にも栗山監督から直接電話が来て、話しました。『しっかり反省しような』っていうことと、『でもな、やっぱりまだ(野球を)諦めたらだめだぞ』という言葉をもらって、一からやるしかないなと腹が決まった。正直、現役を続けられるとは思っていなかったけど、そのなかでチャンスをいただいたので、もうやるしかないなと」

 

 野球人生が終わるかもしれない絶望から中田を救ってくれたのが、この栗山監督の電話だったという。

 

 だが、“新天地” となった巨人は「紳士の球団」といわれ、規律を重んじることで有名だ。日本ハムとはまったく違う環境が、中田を待ち受けていた。

 

ーー8月20日、巨人に入団しました。

 

「言われたことは、髭と茶髪はやるなよっていう、それだけ。今まで自分がやってきたこととは正直真逆だったけど、今回はチャンスをもらった以上、ちゃんとやらなきゃいけない。人生一回きりなんで、俺のやりたいようにしたいという気持ちはありますが……。そういう規則があることは、嫌だとも思ってない」

 

ーー巨人以外のオファーは?

 

「話をしてくれる方はいましたけどね、もちろん……」

 

ーー小林誠司選手(32)や菅野智之投手(32)などが、移籍後フォローしてくれた、という報道もありました。

 

「同級生が多いんでね、声をかけてくれたし、気を遣ってくれた。こういう形でチームメイトになったにもかかわらず、『なんかあったら言ってこいよ』って言ってくれる関係になった。それは本当にありがたかったですね」

 

ーー自主トレに、秋広選手の志願を許諾したのは?

 

「こうやってともに戦っていけるメンバーとしか自主トレはしたくないので、断わってるコたちもいます。彼には、一緒に切磋琢磨して上を目指していこうよ、っていう気持ちがある。かしこまらず、もっとスケールの大きな選手になってほしいですね」

 

ーー巨人に入団するにあたって、背番号「10」を引き継ぎました。

 

「ジャイアンツを代表する阿部(慎之助)さんがつけていた背番号だっていうのはとても大きいですね。重いかって言われたら、そりゃ重い(笑)。『俺にはまだ早いよな』っていう気持ちもあった」

 

 もちろん、この背番号「10」は球団が抱く中田への期待の大きさの表われだ。ジャイアンツの一員になった重みを、中田は誰よりもわかっている。しかし、それだけで終わらないのが、この男だ。

 

 今シーズンへの思いを尋ねると、目に力をこめてこう切り出した。

 

「今は自信しかない。まずは巨人の選手として、そして自分らしくやらないといけないと思っています。去年は三振しても、『くっそー、次の打席は見とけよ!』っていう闘志がないなって自分でも思ってた。『ハイハイ、こんなもんか』みたいな諦めの感じですね。

 

 今年は、もちろん球団のルールはきちんと守ったうえで、俺らしく、そして荒々しくやりたいなって思ってます。今までどおりのスイングを取り戻したいんで……」

 

 ここで、記者には中田が少し笑ったように見えた。

 

「でもーー。そのためにも、好き勝手って言ったら語弊があるけど、自分の好きなようにやっていくのが俺らしさだとは思ってますね。まわりにどう言われようがかまわない。自分の味方を増やそうと思ってやってるわけじゃないしね。

 

 まあ昔から『アンチ中田』はたくさんおったから(笑)、そこはもう慣れっこなんだよ」

 

“ジャイアンツ流” ならぬ堂々の「ジャイアン宣言」が飛び出した。これでこそ、中田翔ーー。巨人ファンを納得させるような暴れぶりが、今年は間違いなく期待できそうだ。

 

( 週刊FLASH 2022年2月15日号 )

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