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波紋広がり続ける高梨沙羅の “失格”…厳格審査に現場責任者も「残念」、介入した男性判定員には殺害予告も

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.02.10 20:20 最終更新日:2022.02.10 20:25

波紋広がり続ける高梨沙羅の “失格”…厳格審査に現場責任者も「残念」、介入した男性判定員には殺害予告も

がっくりと肩を落とす高梨沙羅(写真・JMPA)

 

 2月7日におこなわれた北京五輪スキージャンプ混合団体で、高梨沙羅(25)を含む4カ国5人の選手がスーツの規定違反で失格となった。高梨は、1回めのジャンプを終えた直後の抜き打ちチェックで、太もも回りのサイズが規定より2cmオーバーしていたという。

 

 ジャンプスーツに余裕があると、空中で空気が溜まり、飛距離が伸びやすくなる。そのため、サイズは厳しく規定されているだが、高梨が失格となった今回のスーツは、2月5日の女子ノーマルヒルで着用していたものと同じだ。なぜ、同じスーツなのに不可解なジャッジが生まれたのか。

 

 

 スポーツジャーナリストがこう語る。

 

「高梨選手と同じく、スーツの規定違反で失格者が出たノルウェー選手団の監督は、通常なら腕を水平に伸ばして測定するところを、頭に手を置いたままだったと証言。そのうえで、ふだんなら1人しかいない検査官が3人いたとしています。

 

 ここにきて明らかとなったのは、厳格な測定で知られるフィンランド人の検査官ミカ・ユッカラ氏の存在です。女子選手のチェックは通常、女性によっておこなわれますが、なぜか男性のユッカラ氏がチェックに介入してきたと報じられています。

 

 ユッカラ氏の出身国でコーチをしていた人物は、海外メディアに対し『なにを非難されているのかわからない。彼は自分の仕事をきちんとこなしている』と擁護する一方、ユッカラ氏を知る元検査官は『大失敗だ。彼はスポーツ勘に欠ける。今のポジションに適任ではないと思っている』と批判しています。

 

 さまざまな証言が錯綜し、真相ははっきりしませんが、ユッカラ氏が競技後に殺害予告を受けるなど、波紋は今も広がっています」

 

 高梨の1回めのジャンプが失格となったことで、混合団体で日本はメダルを逃した。翌日、高梨はInstagramを更新し、《私の失格のせいで皆んなの人生を変えてしまったことは変わりようのない事実です》と謝罪している。

 

 この騒動について、ネット上でも多くのコメントが寄せられた。

 

《えっ?密着したウエアのチェックを男性がしたの??》
《経緯をちゃんと説明しなければ事件に巻き込まれるだろう》
《いくら何でも殺害予告はアカンと思う。が、この大舞台を台無しにした事は事実》

 

「現場責任者を務めていたFIS(国際スキー連盟)の吉田千賀氏は、時事通信のインタビューに応じ『五輪の舞台で、あのような形での失格は起こるべきではなかったし残念です』と語っています。スキージャンプ混合団体は、今大会から採用された新種目です。スキージャンプの魅力を広める絶好の機会でしたが、選手・ファン双方にとって残念な結末を迎えてしまいました」(前出・スポーツジャーナリスト)

 

 舞台裏で何が起こっていたのか、正式な説明が待たれるところだ。

 

( SmartFLASH )

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