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佐々木朗希 160km超え速球に大谷超え「メジャー全30球団が熱視線」! スカウトたちは甲子園で「ナゲコミ」ゼロも高評価

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.03.23 13:11 最終更新日:2022.03.23 13:26

佐々木朗希 160km超え速球に大谷超え「メジャー全30球団が熱視線」! スカウトたちは甲子園で「ナゲコミ」ゼロも高評価

写真:共同通信

 

 高校3年春の侍ジャパンU-18合宿で最速163kmを投げ、大谷翔平(27)と比較され続けてきた“令和の怪物”が、ついにその資質を開花させようとしている。

 

 3月5日のソフトバンクとのオープン戦で先発した佐々木朗希(20)は、5回を投げて2安打無失点9奪三振の快投を見せた。ストレートは投じた35球のうち、23球が160kmを超え、最速は自己ベストタイの163km。もっとも遅い直球さえ157kmだったのである。

 

 

 佐々木は高校3年の夏、甲子園出場をかけた花巻東高との県大会決勝を「故障を防ぐため」という監督の判断で登板回避した。この決断には賛否両論が巻き起こったが、ロッテ入団後も「大事に育てる」方針は継承されてきた。

 

 1年めは体作りに専念。2年めの昨季には一軍デビューをはたし、終盤にはエース級の活躍を見せてチームをCSに導いた。そして開幕を目前に控える今季。ロッテ担当記者が語る。

 

「前投手コーチの吉井理人氏との出会いが、佐々木には大きかったと思います。吉井氏は佐々木の素質を『ずば抜けている』と認めつつも、『エンジン(体格)は大型車ながら、足回り(筋肉)はまだまだ。しばらくは体作りに専念したほうがいい』と球団に進言し、そのとおりの指導を徹底。1年めは一軍二軍ともに登板は回避したのです。2年めになると体も大きくなり、最終版とポストシーズンでは素晴らしい活躍を見せました。結果、3年めはどこまで進化するのかと、球界でも話題になっていました」

 

 早くも、あるパ・リーグのスコアラーは警戒を強める。

 

「まだオープン戦の段階ですからね。しかも今年、多くのチームがキャンプを張った沖縄は天候不順が続き、どこも調整の遅れが心配されるなかでこの投球です。昨季終盤から『来季の佐々木はすごいことになる』というのがパ・リーグ各球団のスコアラーの共通認識でした。球威は申し分ないので、あとは打者との駆け引きや球種をを身につければ、かつて田中将大が24勝0敗を記録したように、今季は”無双”になると思います」

 

 急激な成長に注目するのは日本球界だけではない。昨季、「投手四冠」を達成したオリックスの山本由伸(23)と並んで、メジャースカウトが強い関心を示しているという。それには意外な理由も指摘されている。

 

「あるメジャースカウトの話では、佐々木のことはメジャー全30球団がマークしているとのことでした。とにかく、まだ20歳の若さが第一の魅力だということ。しかも160km超えのストレートに加え、三振の取れるフォークがあること。全般的にコントロールも素晴らしい。フォームに関しては直すところがない、ということでした。そして、じつは甲子園大会を経験していないという点も高く評価されているんです。

 

 ダルビッシュ有、前田健太、そして大谷翔平と、日本球界のエースはメジャーでも実績を残していますが、共通しているのがトミー・ジョン手術を受けているということ。これは高校時代に甲子園を重視したあまり、連投や球数が嵩んだ結果だといわれています。なにしろメジャースカウトは『ナゲコミ』という言葉さえ使い、懸念を示していますから。ところが佐々木は甲子園出場もなく、連投も経験していない。だからこそ、評価が高いのです」(スポーツライター)

 

 また、「佐々木はメジャー志向が高い」と前出の担当記者は続ける。

 

「佐々木は小3時に地元の陸前高田市で東日本大震災を経験し、父・功太さん(享年37)ら家族を失っています。その後は母・陽子さんが女手一つで3兄弟を育ててきました。それを間近で見てきただけに、母への思い、感謝は彼の言葉ひとつひとつからよく伝わってきます。『なんとか母に恩返ししたい』『母を楽させてあげたい』という気持ちが強いのです。もちろん世界最高峰の舞台への憧れもあるでしょうが、日本では考えられない破格の大金をつかめるというのもメジャーの魅力のひとつでしょう」

 

 まずは日本球界で実績をあげることが先だが、将来はメジャーリーグで、投手・大谷を超える可能性を秘めている。

 

( SmartFLASH )

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