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U-18でも注目「ドラフトの目玉」浅野翔吾「チームメイトが失敗しても、イヤな表情を見せず、励ます」父が教えたキャプテンシー

スポーツ 投稿日:2022.09.10 11:00FLASH編集部

U-18でも注目「ドラフトの目玉」浅野翔吾「チームメイトが失敗しても、イヤな表情を見せず、励ます」父が教えたキャプテンシー

小学校3年生当時の浅野。すでに才能は別格だったという(父の幹司さん提供)

 

 2022年のドラフトの目玉、浅野翔吾(香川・高松商)。夏の甲子園で10打数7安打、3本塁打、6打点の成績を残し、9月9日から始まった「WBSC U-18ベースボールワールドカップ」でも活躍が期待されている。

 

 本誌は、浅野の少年野球時代の非凡な才能や、走力を伸ばすために、ふだんから“つま先歩き”をしていたこと、胸筋が“ムッキムキ”だったためにランドセルの肩紐が切れてしまったエピソードなどを紹介した。

 

 

 しかし、浅野が優れているのは身体能力だけではない。キャプテンシーも一級品なのだ。スポーツ紙記者が語る。

 

「ベンチでは人一倍、声を出すタイプ。私が練習を見に行ったとき、浅野くんは三塁コーチャーズボックスに入り、一球ごとに守備についた後輩たちにアドバイスを送るなど、熱心に指導していました」

 

 U-18でも、トスバッティングでは率先してトス役を買って出る姿が目撃されているが、その姿勢は、浅野が小学生のころから身についていたようだ。

 

 浅野が小学校3年生で入団した「屋島野球スポーツ少年団」の指導者のひとりが語る。

 

「翔吾くんは学年が上がってからも、下の学年のチームの試合があるときは、最後までグラウンドの外から観てくれて、声をかけてくれるんです。中学生になってからもそれは変わらず、自分たちの練習が終わってから、小学生のチームの練習を手伝ってくれていました。そういうことが自然にできる子でした。

 

 監督、コーチが教えるより、チームのスーパースターである翔吾くんのアドバイスのほうを、チームメイトは熱心に聞いていましたね(笑)。野球がうまい子は、そうではない子に対して偉ぶったりしたがるものですが、翔吾くんは逆で、天狗になることはまったくなかったですね」

 

 チームの監督として、小学校6年生当時の浅野を指導した、父親の幹司さんが振り返る。

 

「よく息子に言っていたのは、『仮に自分が高松市で1番だと思っても、香川県だとどうか、全国に行ったらどうか。自分より上がいるかもしれないのだから、天狗になったらあかん』ということでした」

 

 監督としての幹司さんは浅野に対して特に厳しく指導した。

 

「ほかの子供さんには、なかなか厳しいことを言えないということもあったのですが、指導者から注意されたり、チームメイトが失敗したりしたときに、不満な気持ちが表情に出るのが、私は嫌いなんですよ。

 

 指導者の言うことを素直に聞く。チームメイトが失敗しても、イヤな表情を見せずに、励ます。そういう姿勢を学んで、身につけてほしいと思って、指導していました」

 

 複数の球団からの1位指名が、確実視される浅野。幹司さんはどういう心境なのだろう。

 

「まだまだ子供で、社会のことをわかっていないですからね。球団に指名していただけるのかわかりませんが、まずは社会人として、ひとりの大人として、必要なことを身につけていってほしいです。

 

 あとは親元をはなれたとき、ちゃんと自分で健康管理ができるだろうかとか……とにかく、まだまだ心配ばっかりです(笑)」

( SmartFLASH )

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