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「2年連続負け越し」原巨人新コーチに「スキャンダル」経験者2人が 秋季キャンプに主力集めなりふり構わぬ覇権奪回策

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.10.12 18:55 最終更新日:2022.10.12 18:55

「2年連続負け越し」原巨人新コーチに「スキャンダル」経験者2人が 秋季キャンプに主力集めなりふり構わぬ覇権奪回策

巨人軍のコーチに就任する大久保博元氏(左)と鈴木尚広氏 写真・時事通信

 

 巨人の来季に向けたコーチの陣容が明らかになったのは、10月6日のことだった。

 

「驚きましたね。クライマックスシリーズに出られないということで、顔ぶれが変わることは予想されていましたが、ここまでとは。6人のコーチが退任しましたが、そのうち3人が一軍の打撃コーチでした。しかも、代わりの打撃チーフコーチに大久保博元氏を、外野守備走塁コーチに鈴木尚広(たかひろ)氏を招聘したことには、さらに驚かされました」(巨人担当記者)

 

 

 たしかに巨人は、今季のチーム打率がリーグワーストの.242。盗塁に関してもわずか64でリーグ4位と、トップの阪神の110に大きく離されている。だからこそのテコ入れだろうが、担当記者が驚くのも無理はない。

 

 大久保氏は、不倫報道や西武時代に若手選手への暴力行為が問題になった過去を持つ。鈴木氏にしても、現役時代に『ベスト・ファーザー賞』に選ばれながら、前回の巨人コーチ時代に、妻へのDVやダブル不倫、重婚などのスキャンダルが報じられ、世間を騒がせたことがあった。

 

「今季の巨人は、坂本勇人の“中絶トラブル”問題が大きなニュースになりました。原辰徳監督も、過去に不倫で元暴力団の人間に1億円を払ったことが報じられています。当然、大久保氏と鈴木氏が入閣となれば、“不倫トリオ”と騒がれるのは目に見えています。

 

 それでも招聘に踏み切ったのには、チームの不振がありました。大久保氏は西武のコーチ時代の“アーリーワーク(早朝練習)”に代表されるように、とことん選手に付き合って指導します。西武の中村剛也(たけや)が日本を代表するホームランバッターに成長したのも、彼の指導があったからこそ、といわれています。

 

 また、盗塁数の少なさにくわえ、走塁面の積極性が巨人には足りないと指摘されているだけに、現役時代に“足のスペシャリスト”だった鈴木尚広氏の招聘も理にかなっています。いろいろといわれるでしょうが、勝つためには気にしていられない、というのが実情でしょう」(週刊誌記者)

 

 また、“クビ”を切られた一軍コーチ3人には「ある共通点がある」と、スポーツ紙デスクが語る。

 

「金杞泰(キム・キテ)氏は韓国野球出身、村田修一氏は元横浜、横川史学(ふみのり)氏は元楽天と、要するに“外様”なのです。本来なら今季不振の責任を取って辞めるべきなのは、元木大介ヘッド兼オフェンスコーチという声が圧倒的でしたが、彼は巨人の生え抜き。相変わらず“外様”には厳しい、巨人の体質が浮き彫りになりました。

 

 また、Bクラスへと落ち込みましたが、今季は若手投手の台頭があったのもたしか。来季が楽しみだという声があるなか、その若手投手陣を支えた桑田真澄投手チーフコーチが、ファーム総監督になったことも不可解な点です。原監督と桑田コーチは『不仲なのでは』と囁かれていました」

 

 コーチ退任発表から4日後の10日、巨人の秋季キャンプが川崎市のジャイアンツ球場でスタートした。ここでも驚かされたのは、その参加メンバーだ。

 

 秋季キャンプといえば、若手中心で組まれることが昨今の流れ。ところが、巨人は野手では坂本勇人(33)、丸佳浩(33)、中田翔(33)、投手でも菅野智之(33)、さらには外国人のアダム・ウォーカー外野手(30)まで、軒並み主力が参加。まるで春季キャンプようだ。

 

 今季巨人は68勝72敗3分けと勝率5割を切り、2年連続の負け越し。2年連続は2005年、2006年についで2度めだが、2005年は堀内恒夫監督、2006年は原監督だったため、2年連続で負け越した巨人の監督は、原監督が初めてとなった。

 

 なりふり構わぬコーチの陣容と、秋季キャンプの主力参加。覇権奪回に向けて、原巨人が動き出した。

( SmartFLASH )

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