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『アイシールド』に影響受けた鎌田大地、ファッション通の浅野拓磨…森保ジャパンの「クセが強い」代表選手たち

スポーツ 投稿日:2022.11.12 06:00FLASH編集部

『アイシールド』に影響受けた鎌田大地、ファッション通の浅野拓磨…森保ジャパンの「クセが強い」代表選手たち

鎌田大地(26・MF)、長谷部誠

 

 11月1日に発表された “選ばれし26人” は、W杯初出場となる選手が18人と、フレッシュな顔ぶれとなった。彼らは本番でベテラン勢と、どんな化学反応を見せてくれるのか。楽しみは尽きない。

 

 そこで本誌は、サムライブルー26人の「クセが強い」秘話をジャーナリスト(以下、A)、サッカー専門誌記者(B)、スポーツ紙記者(C)、カメラマン(D)に聞いた。

 

 

 まずは初出場組から。いまや “日本の王様” に成長した鎌田大地(26)だ。

 

A 『アイシールド21』という、アメフトをテーマにした漫画に影響を受け、足に重りをつけて坂道ダッシュを繰り返していた。彼は本田圭佑と同じで、ガンバ大阪ジュニアユースからユースに進めずに、その悔しさをバネにここまで来た。

 

B ストイックさはサガン鳥栖に進んでも変わらなかった。ふだんから練習場と寮との往復で、唯一の楽しみは『アナザースカイ』(日本テレビ系)を観ることだった。欧州を目標の舞台とし、「絶対に行ってやる」と決意していた。

 

 攻撃のキーパーソンである右サイドの伊東純也(29)は、神奈川大までは無名だった。

 

C 神大を選んだのも家から近く、寮に入らなくていいから。サッカーには真面目だったけど、そのほかは無頓着。あまりにボロボロの練習着を着ていたので、先輩から「これやるよ」と言われたほど。

 

D プロになっても洋服とかにお金をかけないんだけど、髪だけは別。ベルギーリーグ時代は、車で4時間かけて国境を越え、ドイツ・デュッセルドルフにある美容室に通って金髪にしていた。

 

■冨安はもともと水泳をやりたかった

 

C 冨安健洋(24)は、もともとは水泳をやりたかったそう。小1で水泳教室に入ろうとしたら、祖母の家にあったルームランナーで転んで顎を切る怪我をした。それでしばらくプールに入れなくなった冨安が走っている姿を、近所のサッカークラブの代表がたまたま見てスカウトした。それがいまやアーセナルのレギュラーだ。

 

A 彼は義理堅い選手。出身のアビスパ福岡に恩返しをしようと、今年6月にユースチームの指導をおこなった。それが、アーセナルの最先端の練習を取り入れた、まさにガチンコ指導で関係者は驚いた。

 

D 三笘薫(25)は寡黙な選手かと思ったら気さくで、撮影ではこちらのいろんなポーズの要求に笑顔で応えてくれる。

 

B その彼がベルギーリーグのプレーオフで2位になり、ファンとシャンパンファイトをやったんだけど、パンツ一丁で大はしゃぎ。あれには驚いた。

 

A 食事面にも気をつけていて、グルテンフリー推奨派。筑波大時代には、部員たちに「あの店は野菜が少ないからダメ」「あそこは脂が多い」と、いろんな店を紹介していた。

 

C 怪我で出場が危ぶまれていた板倉滉(25)が間に合ったのは大きい。コミュニケーション能力は代表でもいちばん高い。東京五輪組では兄貴分的存在。福祉関係の仕事に興味があるらしく、今も勉強中。

 

D そんな板倉だけど、サウナ好きで、その理由を聞いたら「ドイツでは男女混浴で、 “まっぱ” だから」と(笑)。

 

■浅野はキャラは三枚目もかなりのファッション通

 

 大迫勇也(32)が外れたことで、前田大然(25)、浅野拓磨(27)、上田綺世(うえだあやせ・24)のFW陣にかかる期待は大きい。

 

A 前田は、山梨学院高1年のとき、サッカー部から除籍された。彼は関西人気質で軽いちょっかいのつもりが、山梨ではいじめととらえられたのかもしれない。その後、自主的に校内の掃除をしたり、朝早くからパン屋さんの手伝いをしたことが認められ、1年後に復帰を許された。そこで自己犠牲の精神を学んだことが、今の前線からのすさまじいプレスに繋がっていると思う。

 

D 丸刈りがトレードマークだけど、じつはすごいクセっ毛で、めんどくさいから剃っているらしい。

 

C 浅野は、かなりのファッション好き。キャラは三枚目だけど、インスタにはLDHのメンバーと見まがうほどの服装で登場している。そういえば「クラッチ・マガジン」10月号の表紙を飾っていた。

 

A 彼はブレイクダンスも得意。バイエルン所属で、フランス代表のパバールと仲がよくて、彼のTwitterには、浅野がパンツ一丁で江南(カンナム)スタイルを踊る映像が上がっている(笑)。

 

C 上田はすごくいいやつだけど、Zoom取材が苦手のようで話が弾まない。

 

A 三笘とすごく仲がよくていつも一緒にいる。ウオームアップでも並んで走り、肘がくっつくくらいの距離感。女性ファンは「あの2人、怪しい」と言ってるらしいよ(笑)。

 

 DF、MFでも多くの初出場選手が選ばれた。

 

B 伊藤洋輝(23)は “感性” の選手。「ドイツ語は?」と聞いたら、「僕が話せると思います?」だからね。でもピッチ上では困ることはないそう。

 

D ひと昔前の海外組と違って、チームに通訳が不在で、自分で勉強している選手が多い。

 

B 鎌田や三笘も、英語でインタビューをこなす。田中碧(たなかあお・24)も、ドイツ語を猛勉強中。

 

A 数少ない国内組の山根視来(やまねみき・28)と谷口彰悟(31)の川崎コンビには期待したいね。

 

B 2人は両極端なところがおもしろい。山根は一男一女のパパで、特技が子供をお風呂に入れること。ほんと家庭人。試合前は必ずバナナを食べる。一方の谷口は、女優の泉里香との交際報道があり、とにかくイケメン。4月1日、川崎のホームページに谷口が俳優転向と載ったんだけど、もちろんエイプリルフール。でも一瞬、谷口ならあり得ると思ったね。

 

C イケメンで負けていないのが南野拓実(27)。女優の柳ゆり菜と噂があった。マネジメント会社も否定しなかったから、ゴールインかと思った。

 

A でも、あの容姿からは想像できないほど男気があって、とにかくメンタルが強い。ファンへの対応も素晴らしいしね。どうしてもルックスのことにふれられるけど、若いころから「それを言われるのがいちばんイヤだ。プレーで評価してほしい」と言っていた。

 

D もう一人の国内組の相馬勇紀(25)は、テニス一家のサラブレッドだ。父・安紀さんは、松岡修造のヒッティングパートナーを務めたほど。母・靖子さんも、学生時代にテニス選手として活躍していた。

 

C 相馬は可愛らしい顔をしているんだけど、奥さんはWOWOWの『リーガダイジェスト!』でMCをやっていた森山るりさん。美人だし、相馬もやるときはやると評判になったよ。

 

 日本のストロングポイントは中盤にある。

 

A 守田英正(27)は、高校時代に彼女とのバイクの2人乗りが見つかって丸刈りになったり、大学時代は煙草を吸っていたりと、かなりヤンチャだったみたいだね。

 

D そのくらいの性格のほうが世界と戦ううえではいいんじゃない。スポルティングに移籍して早々にレギュラーの座を掴んだし、ポルトガル語がわからないなか、しっかりと指示を出しているしね。

 

B 同じボランチの田中碧は、健康管理の意識が高い。食事はドイツで同居している母親にまかせているけど、グルテンフリー。あとは、ほぼ肉を食べないペスカタリアン。焼き肉店に行っても、食べられるものは限られているとか。

 

A 逆に自由人と見られているのが堂安律(24)。気のいい兄ちゃんだけど、ツンデレっぽさがある。でも話はおもしろくて、頭の回転も速い。最近、YouTubeでよく動画を配信し、出身地の兵庫・尼崎のB級グルメを紹介している。

 

D 昔から気が強かったけど、それは海外に行っても一緒。オランダの街を歩いていたときのことだけど、ファンから何か気に入らないことを言われたんだ。すると、すぐに英語で言い返していたからね。

 

写真・渡辺航滋、AFLO

( 週刊FLASH 2022年11月22日号 )

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