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史上初の「女性騎手」4人対決を制した今村聖奈、勝率8.5%の実力…今年ブレイクの予感は永島まなみ

スポーツ 投稿日:2023.01.16 17:54FLASH編集部

史上初の「女性騎手」4人対決を制した今村聖奈、勝率8.5%の実力…今年ブレイクの予感は永島まなみ

左から今村聖奈、藤田菜七子、古川奈穂、永島まなみ(写真・スポーツニッポン新聞社/時事通信フォト)

 

 1月15日、小倉競馬場の第12レースは、JRA女性騎手4人が同時に騎乗する、史上初のレースとなった。注目の一戦を制したのは、2022年デビューの2年め、今村聖奈だった。

 

 4歳以上1勝クラスの一般戦で、芝1200メートルの16頭立て。今村騎乗の4番人気ヒノクニが、好位置からレースを進め、直線での叩き合いをアタマ差制した。

 

 2021年デビューの永島まなみが7着、2016年デビューの藤田菜七子が11着、2021年デビューの古川奈穂が13着だった。

 

 

「レース前からメディアに取り上げてもらっていましたが、特に気にしていませんでした」と言う今村だが、ここ一番で勝ち切るあたりは、さすが新人でJRA年間50勝を達成した大物だ(2022年、最終的には51勝。史上5人め)。

 

 2023年もすでに3勝をあげ、各1勝の先輩女性たちを引き離しつつある(1月15日終了時点)。今村のすごさは、数字にも表れている。デビューからの通算で、勝率8.5%、3着内率は23.6%となっている。

 

通算勝利数 勝率 連対率 3着内率
今村 54勝 8.5% 16.5% 23.6%
古川 18勝 5.4% 13.5% 18.6%
藤田 148勝 4.5% 9.5% 13.5%
永島 29勝 4.1% 7.6% 11.5%
(デビューからの通算)

 

「女性騎手は、軽い負担重量を活かした逃げが多いのですが、今村騎手は差しや追い込みで勝つことも多い。そして、好位置を取りに行く積極性と度胸が強みといえるでしょう。馬をしっかり追える技術も高く評価されています。

 

 2022年は重賞を制覇(CBC賞)、GI初騎乗(ホープフルS)を果たしましたが、2年めの2023年も、さらに活躍しそうです」(競馬ライター)

 

 そして、今村以外にも注目の女性騎手がいるという。

 

「永島まなみ騎手です。今村騎手の活躍の陰に隠れた形になっていますが、彼女もまだ3年め。2022年は1年めの7勝から21勝へと、大きく勝ち鞍を増やしました。特に秋以降の充実はめざましく、10月から6週連続の勝利をあげました。

 

 インを突く度胸のよさも随所にみられ、人気馬に乗ったときの信頼度も高い。関係者の評価も上がっており、それにつれてチャンスがある馬の騎乗も増えています。これまでは穴ジョッキーという存在でしたが、2023年、ブレイクするのでは」(競馬ライター)

 

 同じ1月15日、小倉第1レースを制したのは永島まなみ。そして、第2レースは藤田菜七子が、それぞれ2023年の初勝利をあげた。

 

“冬コク” と呼ばれる冬の小倉開催は、2月末まで7週連続でおこなわれる。いわゆる裏開催で、今村ら若手騎手が多く集まるだけに、女性騎手の対決はこれからも多く見られそうだ。

( SmartFLASH )

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