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落合博満氏が語った“オレ流”野球殿堂の要件 名球会入りしても殿堂入りしていない名選手の成績は?

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.03.02 20:34 最終更新日:2023.03.02 20:46

落合博満氏が語った“オレ流”野球殿堂の要件 名球会入りしても殿堂入りしていない名選手の成績は?

(写真・時事通信)

 

 現役時代に三冠王を3度獲得し、監督としても中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が3月1日、自身のYouTubeチャンネル「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。2023年1月13日に殿堂入りが発表された、元阪神のランディ・バース氏(68)、元DeNA監督のアレックス・ラミレス氏(48)らについて語るとともに、殿堂入りの選考について私見を述べた。

 

「野球殿堂」とは、日本の野球の発展に大きく貢献した人々の功績を永久に讃え、顕彰するために1959年に創設されたもの。殿堂入りした者は、野球殿堂博物館内の殿堂ホールにレリーフ(ブロンズ製胸像額)が展示され、その名誉を讃えられる。殿堂入りには「競技者表彰」と「特別表彰」があり、さらに前者は「プレーヤー表彰」と「エキスパート表彰」に分かれている。

 

 

 今回のバース氏の場合は、現役引退後、21年以上経過した選手を対象とする「エキスパート」部門での表彰、ラミレス氏の場合は、現役を引退して5年以上経過した者で、その後の15年間が選考対象となる「プレーヤー表彰」での殿堂入りだった。

 

 2011年に自身も殿堂入りしている落合氏は、「投票権って、我々にもあるんだよ。殿堂博物館に入ってるメンバーに投票権があるんだ。それを選ぶ基準は、5人か6人くらい名前を書いてっていうような、そういうシステム」と発言。2011年以降は、自身も毎年、投票しているそうで、「(名前を)書いて、入った人もいれば、いまだに入らない人もいる」という。

 

 そもそもの投票リストに名前が入らなければ、選ばれることもないとのことで、「選んでる人がどういう人選をしてるのかっていうのは、いまいち分かんない」と語った落合氏は、今後、殿堂に入ってほしい人物を聞かれ、

 

「過去にはね、2000本打ってる選手っていうのはたくさんいるんだ、200勝したりね。それがいま、2000本打たなくても入ってる。だったらエキスパートのほうで2000本、200勝した人が選ばれててもおかしくはないんだろうな」と、名球会の基準を満たしているにもかかわらず、選出されていない選手の存在に言及。

 

「けっこう入ってない人、多いんだわ」として、具体的に「加藤秀司さんとか、有藤(通世)さん、新井(宏昌)さん、谷沢(健一)さんもそうかな」と、該当する選手の名前を挙げた。彼らの通算成績は以下のとおり。

 

加藤秀司氏(阪急ほか)
2055安打
首位打者2回(1973年、1979年)
打点王3回(1975年、1976年、1979年)

 

有藤通世氏 ※1989年までの登録名は有藤道世(ロッテ)
2057安打
首位打者1回(1977年)

 

新井宏昌氏(南海・近鉄)
2038安打
首位打者1回(1987年)

 

谷沢健一氏 ※名球会を退会(中日)
2062安打
首位打者2回(1976年、1980年)

 

 こうした選手たちも「リストには残っている」という落合氏は、「2000本打つっていうのは、そんな生やさしいもんじゃないから。そういう人たちが拾われて入るっていうのは、あるべき姿じゃないのかな」と締めくくった。

 

 ちなみに落合氏は、1985、1986年と、セ・パに分かれて自身とともに2年連続で三冠王を獲得した、バース氏についても語った。落合氏もバース氏も、三冠王の懸賞として、米国車「ダッジ・デイトナ」をもらったという。落合氏は現在もその車を所有しているものの「バースはすぐ売ったらしいけどね」と明かすなど、“オレ流”も健在だった。

( SmartFLASH )

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