現地時間3月21日(日本時間22日)に米マイアミで開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝で、アメリカ代表に3-2で勝利し、14年ぶり3度めの世界一に返り咲いた日本代表「侍ジャパン」。
その軌跡を振り返ると、1次リーグは、
○日本 8-1 中国
○日本 13-4 韓国
○日本 10-2 チェコ
○日本 7-1 オーストラリア
と、4戦全勝という圧倒的な強さで突破。準決勝のメキシコ戦では、6回終了時まで0-3に抑えられる苦しい展開となったものの、結果的に9回サヨナラ勝ち(6−5)。そして決勝戦も制したことで、終わってみれば7戦全勝と、呼び声高かった「史上最強の侍ジャパン」を証明してみせた。
2022年11月から2023年3月にかけておこなわれた日本代表の壮行・強化試合でも、全10試合で9勝と圧倒的な強さを誇ったが、唯一、負けたチームがある。それが、昨年セ・リーグ最下位の中日ドラゴンズだ。
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日本代表のWBC初戦となる中国戦を6日後に控えた3月3日、バンテリンドームで侍ジャパンと対戦した中日は、なんと7−2で勝利。結果的に侍ジャパンの黒星はこの試合だけとなったため、WBC決勝戦の後には、ツイッターで「#中日優勝」がトレンド入り。
《この世界最強のチームに唯一勝ったチームがあるらしいですよ! 中日ドラゴンズって言うんですけどあかん! 中日優勝してまう!!》
《中日優勝や! 日本一や! 世界一や!》
《唯一、圧勝ですよ》
などの声が寄せられた。スポーツ担当記者がこう語る。
「中日が圧勝した3月3日の試合は、中日先発の小笠原慎之介が素晴らしい切れ味で、侍ジャパンを5回1失点に抑える快投でした。『なぜ日本代表に選ばれなかったのか』との声もあがりましたが、それ以上に、打撃陣が大活躍。
昨年までメジャーにいたアキーノがホームランを放ち、現役ドラフトで横浜から獲得し、長距離砲としての期待がかかる細川成也などが好打を連発。昨季まで深刻な貧打に泣かされた中日が、彼ら新戦力の活躍で、7点の大量得点をあげたのです」
同試合で解説者たちが絶賛していたのが、2022年のドラフト6位で亜細亜大学から入団した田中幹也だ。
「東海大菅生時代から “忍者” と呼ばれるほどの俊足で、東都大学野球リーグ時代には1試合6盗塁(リーグ最多タイ)をマークしたことも。広島・菊池涼介内野手を彷彿とさせる高い守備力を誇りつつ、3日の試合でも2安打を放つなど、開幕スタメンの期待がかかっていました」(前出・スポーツ担当記者)
残念ながら、田中は20日に「右肩脱臼」と診断され、開幕1軍は絶望的となったが、ほかにも新戦力としてカリステ(昨季はメキシカンリーグで打率.344をマークしたユーティリティープレイヤー)、出戻り復帰のアルモンテ(元中日で2018年に132試合出場、HR15本、77打点、打率3割2分1厘をマーク)など、今年の中日には “何かやってくれそうな雰囲気” が漂っている。
こうなると、中日優勝を推す解説者やOBがいてもおかしくはない。そこで、2023年セ・リーグ順位予想を調べてみると……なんと評論家19人のなかで中日優勝を予想した人は1人もおらず。中日OB宇野勝氏の2位予想が最高で、同じく中日OB・前田幸長氏が3位予想。
それ以外は全員Bクラス予想で、13人が最下位としていた。アメリカもメキシコも成しえなかった侍ジャパン撃破。はたして「#中日優勝」は、再びツイッターのトレンドにあがるだろうか。
( SmartFLASH )