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“得点王”古橋亨梧不在でコロンビアに敗北の侍ブルー「森保監督は栗山監督を見習うべき」手厳しい声
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.03.28 21:55 最終更新日:2024.07.25 18:23
「最強メンバーを集める」
栗山英樹監督の言葉ではないが、代表監督としては、当然のことだろう。だからこそ侍ジャパンは、3度めの世界一に輝いたのだ。
侍ジャパンに続けとばかりに、侍ブルーの強化試合が始まった。3月24日には南米の古豪・ウルグアイと引き分け、そして3月28日にはコロンビアを迎え入れた。
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開始わずか2分で三笘薫が守田英正のクロスに頭を合わせ、みごと先制ゴールを決めたものの、その後、2点を返され、黒星となった。
この2試合には、誰もが認める“最強のメンバー”がひとり欠けている。スコットランドリーグのセルティックで活躍する古橋亨梧(きょうご)である。もともと、カタールW杯日本代表の26人に入っていもおかしくない活躍を見せていたが、なぜか落選。年齢を考えれば、最後のチャンスだったかもしれない。
しかし、古橋は歩みをとめることはなかった。W杯後もゴールを量産。同リーグで得点王独走の20ゴールに加え、カップ戦を含めれば今季公式戦での得点は26。これは2016~2017年の久保裕也(ヤングボーイズからシーズン中にヘントに移籍)の23得点を上回って、日本人欧州公式戦最多ゴールとなっている。
しかし、W杯後初の強化試合となった2試合に、古橋の名前はまたしてもなかった。
「ボールを収められる大迫勇也がワントップを務めていた代表では、古橋のポジションがなく、サイドをやらされることもありました。なので、なかなか試合に出られないのは仕方ないことだ、と思っていました。ところが、大迫が不調になり、ポジションが空いたと思ったら、同じチームの前田大然が選ばれた。古橋になくて前田にあるものとは、爆発的スピードを活かした前線からのチェイシングでしょう。森保一監督は、その部分を重視したのだと思います。得点力だけ考えれば、古橋のほうが断然、上ですから」(欧州在住のサッカーライター)
日本では、古橋落選はそれほど騒がれていないが、むしろ「スコットランドでは、古橋の落選は困惑されている」とサッカーライターは続ける。
「古橋がセルティックに加入したとき、チームは不調にあえいでいたんです。最大のライバルであるレンジャーズにことごとくタイトルを奪われていましたから。でも、古橋の加入後は、彼が得点を量産することで、チームは立ち直っていきました。
それだけに、地元での彼の人気はすさまじいものがあります。その彼が代表に落選している、ということで、困惑しているサポーターや現地メディアは多いです。なかには『欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランス)でレギュラーでもない人間が選ばれ、スコットランドリーグで得点王を独走する男が落選するのは間違っている』といった、怒りの論調を載せる新聞すらあります」
その古橋は、3月26日放送の『情熱大陸』(TBS系)に出演。今回の落選について「今回は選ばれるかなと思いましたけど……。まだまだ(アピールが)足りないのかな、と思うので」と、くやしさをにじませつつ、気丈にコメントした。
「侍ジャパンの栗山監督は、ある意味では“ベタ”に最強の選手たちをそろえ、最後まで選手を信じることで、最高の結果を残しました。森保監督は、これだけ結果を出しているにもかかわらず、古橋を信じることができていません。いま、選手としてピークを迎えている男を選ばないのは、あまりにももったいないですよ。いつの時代も、日本代表の得点力不足は解消されないのですから。栗山監督を見習ってほしいですよ」(スポーツ紙記者)
カタールW杯では、たび重なるジャイアントキリングでグループリーグを突破し、続投が決まった森保監督。しかし結果を出せなければ、いつだって交代はありうるはずだ。
( SmartFLASH )