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【MLB】シャーザー出場停止で「そして誰もいなくなった」メッツの “新エース” 千賀にかかる期待

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.04.20 15:15 最終更新日:2023.04.20 15:15

【MLB】シャーザー出場停止で「そして誰もいなくなった」メッツの “新エース” 千賀にかかる期待

千賀滉大(写真:AP/アフロ)

 

 4月20日(日本時間、以下同)、MLBニューヨーク・メッツの右腕マックス・シャーザーが退場処分を受けた。シャーザーはこの日のドジャース戦に先発。4回裏のマウンドに上がる前に審判のチェックを受け、禁止されている粘着物質使用の疑いがあるとして、退場となった。

 

 試合後、シャーザーは取材に対し「私の子どもたちの命に誓って言うが、異物は使用していない。汗と(使用が認められている)ロジンだけだ」と語っている。

 

 

 MLBの公式球は日本のものと比べ、滑りやすいことで知られている。投手は指がかりをよくするため、粘着物質を使用することが「暗黙の了解」とされてきた。

 

 しかし、MLBでは2021年シーズン途中からロジン以外の粘着物質の使用が禁止された。イニング間に審判が投手の手やグラブなどをチェックするルールが適用されている。

 

 MLBで粘着物質使用で処分を受けたのは過去に2例。これらと同様であれば、シャーザーは10試合の出場停止処分を受けることになる。

 

 シャーザーは、通算203勝、3度のサイ・ヤング賞に輝く大投手。メッツとは3年総額1億3000万ドル(約170億円)で契約を結んでいる。2023年は4試合に先発登板し、2勝1敗。

 

 メッツには今季、アストロズから剛腕ジャスティン・バーランダーが加入。こちらも通算244勝、3度のサイ・ヤング賞受賞の大投手だが、ケガの影響で今季はまだ登板がない。シャーザーとバーランダーという2枚看板を欠くことになったメッツだが、そうなると注目が集まるのは、千賀滉大だ。

 

「千賀の代名詞である、落差の大きい『お化けフォーク』は、アメリカでも『Ghost Folk』として高い注目を集めています。現地では『お化けフォークTシャツ』も販売されており、バーランダーがそれを着ていたことも話題になりました。

 

 千賀はここまで3回先発して、2勝負けなし。特に目立つのは奪三振率(9イニングあたり)で、11.81はメジャーでもトップクラスです。

 

 メッツは今季の開幕前、シャーザーとバーランダー、千賀、カラスコ、キンタナという5人の投手で強力なローテーションを組む予定でした。

 

 しかし、バーランダーは右大腿骨のケガで、復帰は5月以降。キンタナは左肋骨の骨折で長期離脱。カラスコは右ひじの炎症で、4月19日から15日間の故障者リスト入りしました。

 

 シャーザーも出場停止となると、残るは千賀だけという非常事態。千賀にかかる期待は大きくなる一方です」(スポーツライター)

 

 千賀は4月21日のジャイアンツ戦で先発予定。“新エース” の快投に期待したい。

( SmartFLASH )

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