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川田騎手「スタートまで声援は我慢して」に反応さまざま…昨年オークスは直前トラブルで発走15分遅れも

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.05.18 18:15 最終更新日:2023.05.18 18:15

川田騎手「スタートまで声援は我慢して」に反応さまざま…昨年オークスは直前トラブルで発走15分遅れも

桜花賞を制した川田騎手(写真:山根英一/アフロ)

 

 川田将雅騎手の「呼びかけ」が、競馬ファンの間で話題となっている。

 

 それは5月17日、JRA栗東トレーニングセンターでおこなわれた、第84回オークス(5月21日・東京競馬場)の共同会見でのこと。川田騎手はインタビューの終わりに「競馬場に来られるみなさんに、少しお願いがあります」と呼びかけた。

 

「ファンファーレが鳴って、みなさんが盛り上がっていただく。それからゲート入りをして、最後の馬が入るときに、もう一度盛り上がる形になっているのですが、以前であれば、ゲートが開くまで我慢していただいていたところです。

 

 

 3歳牝馬の繊細な女の子たちが、お客さんの目の前でゲート入りして、スタートします。陸上競技のスタートと同じように、ゲートが切られるまでは、少し、あと2秒ほど声援を我慢していただいて、ゲートが開いてから、全力で盛り上がってもらえればと願っています」

 

 なぜこのような「呼びかけ」をおこなったのか。

 

「川田騎手はオークスで、大本命のリバティアイランドに騎乗します。桜花賞は直線で圧倒的な末脚を繰り出し差し切ったものの、スタートでは出遅れており、そのあたりを気にしていることもあるでしょう。

 

 オークスのスタート地点はスタンドのすぐ前の直線部分で、お客さんの歓声が近く、繊細な馬はテンションが上がってしまいます。

 

 2022年のオークスでは、馬がゲートに入る前の輪乗りの時点でサウンドビバーチェが立ち上がってしまい、騎手を振り落として放馬。発走除外となりました。原因は他の馬に蹴られたことでしたが、これによりオークスのスタートは15分遅れ。テレビ中継に間に合わなくなりました。

 

 また、大幅に発走が遅れたことで、1番人気に推されていた馬は『ゲート内でイライラして出遅れてしまった』(騎手コメント)ことで、12着に大敗しています」(競馬ライター)

 

 騎手からファンへの呼びかけは異例なのか?

 

「そんなことはありません。武豊騎手は、以前からたびたびおこなっています。パドックでフラッシュを焚いての撮影や、ゴール前で紙吹雪を投げ上げる行為など、武豊騎手は『やめてほしい』とはっきり言っています。

 

 ただでさえ危険をともなう競馬において、こうした騎手からの提言は重い。大事故につながるだけでなく、大事なお金を賭けた馬が能力を出し切れずにレースを終えることにもなり、馬券を買っている側にとってもなんのメリットもありません。

 

 川田騎手は今や押しも押されぬトップジョッキーですから、武豊騎手のように、責任感を持っての発言だと思います」(前出・競馬ライター)

 

 この川田発言に対しネットでは、

 

《ゲートに馬がいる状態やスタート直後に声を荒げるのは応援うんぬんではなくただ騒ぎたいだけの奴だと思う》

 

《長年、競馬を楽しんできた者として、ゲートオープン前の静寂とオープンと同時の歓声のギャップに興奮を覚えたものです。競馬は、お祭りやクラブではありません》

 

 と賛同する声が多いが、なかには

 

《川田騎手の気持ちは十分に理解できますが、競馬場の大半のファンは「命の次に大切なお金」を賭けているギャンブラーです。特にスタート直前はロマンだけでは味わえない興奮状態の真っ只中ですから、あの大歓声の中の群衆心理を逆に理解して下さい》

 

《負けた時の言い訳ね。条件は皆んな同じなんだから昔から盛り上がるのは当たり前でしょ》

 

 という意見も。

 

 次週の日本ダービー(5月28日)も、スタート地点は同じスタンド前。馬も人も、テンションの上がりすぎに要注意――。

( SmartFLASH )

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