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三笘、堂安、鎌田らがW杯後も大暴れ!「欧州日の丸戦士」凱旋マッチに吼えた!

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.06.15 06:00 最終更新日:2023.06.15 06:00

三笘、堂安、鎌田らがW杯後も大暴れ!「欧州日の丸戦士」凱旋マッチに吼えた!

英プレミアリーグの強豪トットナムが、三笘(写真)と古橋の日本代表コンビ“W獲得”の可能性を地元紙が報じた

 

 欧州サッカー界の2022-2023シーズンを終えた“日の丸戦士”たちが、6月15日にエルサルバドル代表、20日にペルー代表と、それぞれ親善試合をおこなう。カタールW杯から約半年。代表戦を前に、所属クラブでも大暴れした代表選手たちの今季を振り返る。

 

 2021-2022シーズン、2部シャルケを1部リーグ復帰に導いた板倉滉(26)は、古豪ボルシアMGに完全移籍した今季、開幕節でいきなりアシストを記録。左膝の内側靭帯損傷でW杯出場が危ぶまれたが、グループリーグ全試合フル出場を果たしただけでなく、ドイツ戦で逆転弾をお膳立てするなど大活躍だった。しかし、板倉に浮ついた様子はない。

 

「サッカー選手である以上、上に行きたいという気持ちを持ってやってないとダメだと思う。『W杯に行ったから』というのはまったくなくて、所属チームで結果を出すことで、ちょっとずつステップアップできると思います」

 

 

 3月28日のコロンビア戦では、キャプテンをまかされた。安定感のある守備と正確なフィードでゲームを組み立てる板倉は、今後も日本代表に不可欠な存在だ。

 

 アイントラハト・フランクフルトで、中心選手として君臨したのが鎌田大地(26)だ。W杯はノーゴールに終わったが、クラブではオリバー・グラスナー監督の下、今季はボランチ(守備的MF)にも挑戦し、公式戦16ゴール7アシストと、文句のつけようがない働きだった。これについては、本人もこう自画自賛する。

 

「数字の面に関してはこれ以上ないくらい残せた。前半戦はすごくよくて、一時期(ゴールやアシストが)止まった時期もありましたけど、いいときもあれば悪いときもある。今季はボランチを6割、トップ下を4割くらいでやって、この数字の残し方は特別だと思います。この一年は自分にとっては、間違いなく過去最高のシーズンだった」

 

 今シーズン限りでフランクフルトとの契約を満了した鎌田の身辺は騒がしく、イタリアの名門ACミランへの移籍が盛んに報道されている。

 

 名門シュツットガルトのキャプテンとして、また2シーズン連続で1対1勝利数リーグトップに輝いた“デュエル王”として、遠藤航(30)の名はドイツで広く知られる存在となった。3月24日のウルグアイ戦では、キャプテンマークを腕に巻いた遠藤。だが、所属クラブの成績は今季も振るわず、3度の監督交代を経験しながらプレーオフの末に、ようやく1部残留を決めた。

 

「自分がなんで主将になったかというと、ピッチ上だったり、試合での存在感などを評価されてのことだと思います。ブレずに自分のやるべきことをやり続けるしかない」

 

 若手が多数を占めるチームで、安定感抜群の遠藤に求められている役割は非常に多い。

 

 予算規模が小さく、地方クラブのひとつに過ぎなかったフライブルクを、今季5位という好順位に導いた立役者のひとりが、堂安律(24)だ。自身の成長ぶりをこう評する。

 

「ビッグになりつつあるクラブで主力を張って、毎週強度の高いところで戦うコンディションを作っていくというのは、僕にとって今シーズンが初めてのことだった。ましてやW杯でプレッシャーもありましたし、この1年でかなり強くなったかなと思います」

 

 英BBC放送で今季ブレイクした選手に贈られる「サプライズ賞」を受賞するなど、三笘薫(26)は世界最高峰のプレミアリーグで、7ゴール5アシストとセンセーショナルな旋風を巻き起こした。とくに1月~3月までのパフォーマンスは、自身が「いまはボーナスタイム」と表現するほどすさまじかった。

 

 得意のドリブルでマーカーをいとも簡単に振り切ったかと思えば、リバプール戦のように鮮やかなボールタッチでネットを揺らす試合もあった。だが一方で、4月1日のブレントフォード戦を最後に、12試合は無得点。最終戦後、三笘は今季をこう振り返った。

 

「結果が出てるときは楽しいですけど、出ていないときは難しかった。いろんな課題を見つけながら、成長しようとしてもがいていた。たしかに成長できましたけど、課題もすごく出たシーズンだった」

 

 川崎フロンターレから250万ポンド(約4億円)で加入した移籍金は、今季の活躍を受けて3000万~4000万ポンド(約52億~70億円)まで上昇した。

 

 そのほかにも、前線のキーマンとしてレアル・ソシエダを10季ぶりに欧州チャンピオンズリーグへ導いた久保建英(たけふさ・22)。公式戦34ゴールを挙げ、セルティックの国内3冠に寄与した古橋亨梧(きょうご・28)。南野拓実が持つ、オーストリア1部での日本人最多得点記録を更新した中村敬斗(22)など、W杯時に比べ、選手層はたった半年でさらに厚くなったといえるし、それは前線でより顕著だ。攻撃陣のオプション増加や競争激化は、森保一監督にとって喜ばしい“頭痛の種”だろう。

 

写真・渡辺航滋 取材&文・鈴木智貴、田嶋コウスケ(三笘)

( 週刊FLASH 2023年6月27日号 )

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