スポーツスポーツ

「池江璃花子はキャピキャピしない」戦友が強さの秘密を語る

スポーツ 投稿日:2017.08.18 16:00FLASH編集部

「池江璃花子はキャピキャピしない」戦友が強さの秘密を語る

左から今井月、池江璃花子、松本弥生

 

 リオデジャネイロ五輪で代表に選ばれ、その可愛らしいルックスから大注目される、現役女子高生スイマー池江璃花子(17)。リオ五輪で、4×100mフリーリレーでともに戦った松本弥生(27)に、戦友だからこそ知るの強さの秘密を語ってもらった。

 

「初めて意識したのは、2015年4月の日本選手権でした。結果は50mと100mの自由形で私が2位、当時中3の璃花子は3位。同年の世界水泳では、リレーチームのメンバーとして、一緒に合宿しました。そこで気がついたんですけど、璃花子は群れないんですよ。

 

 合宿といえば、中高生が夜中まで騒いでいるのを私たちが『うるさいよ』と注意するのが定番なんですけど、璃花子はキャピキャピしない。練習に集中できるように、それ以外の時間の過ごし方に気を遣っているようです。

 

 リオ五輪でもスタンスは変わりませんでした。初めてのオリンピックなのに、ひとりで試合会場に行けちゃうんです。肝が据わっている。だから強いのかな」

 本番に対する意識と集中力の高さも池江の特徴だと松本は話す。

 

「国内か海外か、予選か決勝かを問わず、璃花子は選手控室に入ると『緊張する、緊張する』といつも呟いています。でも招集所に入るとピリッとするんですよ。私たちがギャーギャー言っている横でもおかまいなしの集中力(笑)。

 

 彼女の姿を見ていると、国内の予選からすでに国際試合を意識しているんだなと感心します。世界大会では、予選から全力で泳がないと、次のステップに進めませんからね」

 

 大人びた印象の強い池江だが、陸に上がれば17歳らしい表情を見せる。

 

「今井月とダンスを踊ったり、テレビアニメを観ながらご飯を食べている姿を見ると、『選手としてはすごいけど、高校生なんだなあ』と感じます。

 

 彼女は人懐っこくて、私を見つけると『弥生さ~ん』って駆け寄ってきてくれる。海外の移動中には、私の腕に腕を絡ませてきたこともありました。めっちゃかわいいんですよ。

 

 写真を一緒に撮ったときのことです。璃花子が『弥生さんかわいい』と褒めてくれて。『私をおだてるなんて、何がほしいの?』と返したら『チョコレートが食べたいです』 と。そんなのでいいのかと思ったら、愛おしくなっちゃって、すぐに買ってあげました(笑)」

 

 JK池江の素顔について聞くと、「かわいい」という言葉を連発する松本。プライベートトークは止まらない。

 

「好きな男性のタイプは俳優の坂口健太郎さんって言っていたかな。ドラマを観て、旬な芸能人はチェックしているみたいですよ。水泳のクラブには恋愛禁止のところが多いし、璃花子が誰かとつき合っているという話は聞いたことがありません。

 

 ただ、『◯◯選手ってカッコいいですよね』と言っていたことはあります。私たちには『はぁ、どこが?』って感じのタイプで、強いて表現するなら“たくあん顔”。ちょっと“たくあん男”に嫉妬しました。

 

 高校に入ってからは、少し髪も伸ばしてオシャレを意識しているみたい。『学校ではモテるの?』と聞くと、『全然モテないんです』って笑っていました」

 

 池江には「あまり頑張りすぎないことを伝えたい」と松本は言う。

 

「中学生時代は、泳ぐたびにベストが出たから楽しかったと思う。記録が出ていない今は我慢のとき。優勝しても『記録がダメです』と答えるストイックなコだから、ときには誰かに甘えてもいいんじゃないかなと思います」

 

まつもとやよい
1990年静岡県生まれ 競泳自由形の現役選手。ロンドン五輪では、4×100mリレーで7位入賞を果たした
(週刊FLASH 2017年8月1日号)

 

続きを見る

スポーツ一覧をもっと見る

スポーツ 一覧を見る

今、あなたにおすすめの記事