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ドラゴンズまさかの18失点、立浪監督の“見殺し采配”にファンも「気分が悪くなる」中日社員「金一封」もいまは昔
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.08.26 15:48 最終更新日:2023.08.26 15:56
それはあまりにもむごい、異様な光景だった。
8月25日、2000本安打達成まで「あと2本」と迫った中日・大島洋平外野手の偉業達成の瞬間を見届けようと、バンテリンドーム ナゴヤに多くのファンが詰めかけた、中日‐横浜DeNAの一戦。初回に先発・松葉貴大が横浜打線に捕まり、3点を失うも、大島は1回裏の第1打席でいきなり安打を記録、2000本に残り1本とリーチをかけた。しかし、中日ファンが盛り上がったのはここまでだった。
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その後、松葉は6回5失点でKO。2番手・福島も3失点を喫してしまい、中日は7回表終了時点で2対8と大差をつけられる展開に。大島は7回裏の4打席めを終えた時点でベンチに下がってしまったため、2000本達成は翌26日に持ち越された。
そして、9回に、中日にとって惨劇の幕が開く――。立浪和義監督は4番手として、3年ぶりの1軍昇格で今季初登板の変速左腕、近藤廉を9回表のマウンドに送り出したが、近藤は3連打を浴びて2失点。その後、2アウトまでは取ったものの、ここから連続四球や横浜打線の集中砲火を浴びて、屈辱的な10失点。肩で息をして、顔面蒼白の近藤がアップアップなのは明白だったが、立浪監督はベンチで茫然とした表情を浮かべるのみ。いっこうに投手交代を告げず、完全な“見殺し”状態に、球場の観客は、近藤がストライクを入れるごとに拍手を送り、「がんばれがんばれ近藤」コールが沸き起こる異常事態となった。
そこから近藤は1死球を与えたあと、山本を打ち取ってなんとか3アウト。ベンチに引き上げる近藤に、ファンからは労いの拍手が贈られたが、近藤の球数は62球に達していた。
結局、18失点を喫しての7連敗で、借金は27。くわえて近藤を見殺しにした不可解な采配や、あからさまな捨て試合を観せられたことに、中日ファンの怒りが爆発。ネットでは、
《続投パワハラである。見ていて気分が悪くなりました。パワハラ上司が部下をいじめているようにしか見えなかった》
《選手のことをなんだと思ってるんだろう 育成ドラフト3年目で今年始めて1軍のマウント 1回に60球以上投げさせていいわけがない》
《球場に来たファンを何だと思っているんだ!!今日の勝ちを信じて応援に来ているのに、球団が先に試合を投げてどうする!》
など立浪監督の采配や、チームの戦い方を批判する声のほか、
《客が入ってる間フロントは動かないと思いますよ。熱心なファンが更なる暗黒へと誘う悲しい状況》
など、親会社である中日新聞社も関連する、フロントの体質を批判する声も多くあがった。中日新聞の関係者も落胆しながら、こう語る。
「若い社員に聞くと、中日社内にはガチのドラゴンズファンが年配の人を中心にけっこう多いらしいんですよ。記者に限らず内勤でも仲間内で飲むときは、試合や成績について必ず一度は話題になるそうです。今年の場合は愚痴ばかりのようですが……。
なぜそこまでファンが多いかというと、もちろん球団を持っていることへの誇りや、地元・名古屋愛もあるようですが、昔はドラゴンズが優勝すると、社員には金一封が出たそうなんです。いつまで出ていたのかはわからないですが、そもそももう10年以上、ドラゴンズが優勝から遠ざかっている状況で、若い世代はそんなものがあったことすら知らない人も少なくないようです。しかも今年はこの絶望的な成績。過去を知る中日社員も、さすがに金一封の『き』も口に出せない雰囲気になっているそうです」
SNSやネットでも、「もう限界」「今日でファンやめます」などの声まで散見される始末。あまりにふがいない立浪ドラゴンズに対するファンのやり場のない怒りは、臨界点に達している。
( SmartFLASH )