美声愛され33年！　ロッテ名物場内アナウンサー卒業に「『優勝』聞きたいから下剋上を」高まるファンの情熱

 

　ロッテ球団で長年、アナウンスを担当してきた谷保（たにほ）恵美さんが、今季限りで「引退」することが明らかになった。9月27日発売の「週刊ベースボール」のインタビューで「今年限りで卒業することを決めました」と語っている。

 

　北海道出身で現在、57歳の谷保さんは、1990年に千葉ロッテマリーンズ（当時はロッテオリオンズ）に入社。1991年から33年間にわたり、場内アナウンスを担当してきた。2022年7月には、公式戦通算2000試合アナウンスを達成している。

 

【関連記事：千葉ロッテ・吉井、盟友・野茂は「“最初”のメージャーリーガー」】

 

　伸びやかな美声で、選手名の最後を伸ばすアナウンスが特徴。なかでも「サブローーーーーー！」のアナウンスは有名で、長年、千葉マリンスタジアムの名物となってきた。

 

　SNSには、谷保さんの引退を惜しむ声があふれている。

 

《このニュースを聞いて、後から後から涙が出てくる…ここ最近で1番悲しいです。負け続けてしんどい時でも、明るいお声でアナウンスされる谷保さんに、いつも励まされていました。1試合でも長くそのお声を聞きたいです。マリーンズ！もう負けるな！！》

 

《朝から喪失感が凄いんですが…。選手入れ替わろうがスタジアム様変わりしようが変わらなかった谷保さんの声。本人が決めた引き際、有終の美を飾りたいな》

 

《今こそ谷保さんの朝ドラ作ろう。ドラマだから最後はマリンで優勝のフィクションだ！　ドキュメント映画より見たいぞ》

 

　他球団のファンからも

 

《ホークスファンですが、谷保さんの声を聞くと、あ～～ZOZOに来たなぁ～と毎回実感してました。でも来年からZOZOに来て谷保さんの声を聞けないと残念に思います》

 

などの声が多数あがり、9月27日のX（旧Twitter）では朝から「谷保さん」「ロッテ名物」などがトレンド入りしている。なかでも目立つのが

 

《谷保さんの千葉ロッテマリーンズ、リーグ優勝です！ってセリフを聞けずに終わるのは本当に悲しい...　谷保さんが最後の年、このまま終わるわけないよな？絶対に下剋上してくれよ？》

 

《谷保さん念願の優勝でございますのアナウンス聞きたいからCS出て勝ち進んで日シリ制覇してくれ》

 

　と、「優勝アナウンス」を聞きたかったという声だ。

 

「谷保さんは以前から、日本シリーズで『千葉ロッテマリーンズ、優勝でございます』をアナウンスするのが夢だと公言していました。ロッテは2005年と2010年に日本シリーズを制していますが、日本一を決めたのは敵地の甲子園とナゴヤドームでした。2023年がそのラストチャンスですが、皮肉なことに、現在のロッテは主力選手の相次ぐ発熱などで大失速中。9月26日までに今季ワーストの7連敗を喫し、4位に転落しています。残り10試合で、3位楽天とは0.5ゲーム差。巻き返す可能性はありますが、かなり苦しい状況であることは間違いありません」（スポーツライター）

 

　マイクを置くレジェンドの夢実現のため、3度めの下剋上なるか？

( SmartFLASH )