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朝倉未来、YA-MANに77秒KO負けの衝撃…「相当なダメージが蓄積」BreakingDown溝口CEOも悲痛な訴え

スポーツ　投稿日：2023.11.20 18:21FLASH編集部

　それはあまりに衝撃的な結末だった。

　11月19日に開催された新格闘技イベント「FIGHT CLUB」のメインイベントに出場し、オープンフィンガーグローブでの初のキックルールに挑んだ格闘家・朝倉未来。

　戦前、「格の違いを見せる」と豪語していた未来だったが、対戦相手YA-MANのパンチに2度のダウンを喫し、1ラウンド77秒で壮絶なKO負けとなった。

　1度めのダウンは、前のめりに倒れるも気力で立ち上がった未来だったが、明らかに意識は朦朧。試合再開後、間髪入れずにラッシュをかけてきたYA-MANの前に、力なく沈んだ。

「YA-MANは、2023年5月にRIZINで総合格闘技デビューもしていますが、キックボクシング出身だけに、キックルールは彼の土俵。対して、朝倉未来はMMA（総合格闘技）の選手だけに、関係者や選手間でも『未来にはリスクしかない試合』『YA-MANが勝つ可能性はかなり高い』と言われていました。それでも、ここまでの惨敗を予想した人はいなかったのではないでしょうか」（格闘技ライター）

　未来は、2023年7月30日の「超RIZIN.2」でヴガール・ケラモフに敗戦して以来の再起戦だったが、いいところなく敗れ去ったことで、関係者からもさまざまな声が飛んでいる。

　朝倉がプロデュースするBreakingDownのCEO、溝口有児氏は、20日に「X」を更新し、《もうしばらく試合は休ませてあげてほしい》との書き出しで、長文を投稿。続けて、

《メイウェザー戦の時も頭痛を揶揄されてたけど、痛みにあれほど強い男が、ずっと頭の痛みを訴えてた。試合後もずっと治らないから脳の精密検査にも何回も行った。ケラモフとの試合だって、未来の立場なら、その試合を挟む必要がなくタイトルマッチに進めた。でもファンが望むからそれに応えた。あの試合のダメージだってどこまで抜けたかわからない》

　と、朝倉のダメージの蓄積を危惧。さらには、

《今回の試合だって本当は出る気なんてなかった。だって今日から4日後にBreakingDown10回大会だよ。でもたった1ヶ月休んでるだけで試合を望むファンの声で溢れたり、格オタの誹謗中傷に晒された。だから彼を応援してくれるファンや後輩のYA-MANのためにひと肌脱いだ》

　と今回の出場に至った経緯を説明。

　YA-MAN戦後の未来は「記憶喪失状態で、何度も同じ言葉を繰り返し発していた」ことも明かし、《もう絶対に相当なダメージが蓄積してるのは間違いない。あらゆるものを朝倉未来は背負いすぎてる》と未来を気遣った。

　ボクシング元日本ライトフライ級王者で、現在は立ち技格闘技「Krush」のフライ級王座でもある悠斗は、2022年9月、未来が挑んでKO負けしたフロイド・メイウェザー戦からのダメージ蓄積を指摘。

《脳のダメージ抜くには半年から1年間かかることを格闘家は覚えておくべき　相手は世界一のボクサーメイヴェザー　頭痛とかじゃなく本当は休まないといけなかったはず》

　続けて、

《ここまでダメージが溜まったもう一つの理由として日常的なアルコールの摂取がある　18年格闘技やってきて周りをみると試合内容に限らず日常的に飲む人ほど症状が出てる　普段から節制することで格闘家は選手寿命が延びる》

　と、未来の飲酒習慣によるダメージ蓄積の可能性も指摘した。

　当の未来は、試合後に自身のインスタを更新。《客観的に見てみて　これはもう引退ですね　何でこんな自分に沢山のファンがいるかもわからない状態ですが、長い間本当に格闘技にはお世話になりました　ありがとうございました　今の気持ちです》と引退を示唆。

　だが、これに対して未来をよく知る前田日明は、緊急提言!!　として自身のメルマガを更新。《引退すると未来の没落が始まる》として、《いろんな意味でここが踏ん張りどころ、人生の土壇場、正念場だよ。ここで朝倉未来はどうするんだ？っていうのをみんな見てるよ》と未来の再起に期待した。

　一夜空けて、未来は少し落ち着いたのか、InstagramのストーリーズでRIZINのMMAファイター、平本連とのやり取りを公開。平本からの「お疲れ様です、また頑張りましょ」とのDMに対し、「ありがとな、RIZINの舞台でやらないといけないことがあるよな」と返答したことを明かした。