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流行語大賞獲得の阪神・岡田彰布監督 夫人が明かす夫婦の会話「家では『アレ』すら言わないことも(笑)」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2023.12.04 06:00 最終更新日:2023.12.04 06:00
はにかみながら、阪神の岡田彰布監督(66)は壇上でこう語った。
「自分の嫁さんが考えたんですよね。僕もすごいなあと思います」
12月1日、「2023ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に選ばれた「アレ(A.R.E.)」。選手にプレッシャーをかけないよう、岡田監督がオリックスを率いてきた2010年から用いてきた「優勝」の“隠語”だ。
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そして今季、陽子夫人(64)が「アレ」に「Aim(目標)」、「Respect(敬意)」、「Empower(パワーアップ)」の意味をこめることを提案。その後の大ブレイクは、ご存じのとおりだ。
「流行語になることを狙っていたわけではないんです。球団のスローガンになったときも驚きましたが、こんなに広まるなんて」
取材に応じてくれた陽子夫人も、信じられない様子だ。
岡田監督の独特の言語感覚は、お笑い芸人の坂田利夫と共演したCMのセリフ「どんでんでんねん」に由来する愛称「どんでん」から派生し、「どん語」と呼ばれている。
「10年間ほどユニホームを着ていないときに、野球以外の方々と接したり、講演をさせていただいたりとか、話をする機会が増えました。それで、丁寧に話すことの大切さに気づいたんじゃないかな。家で私と話すような、阿吽の呼吸とはいかないことを学んだんだと思います。これを成長といえるのか、わからないですが(笑)」
夫婦生活では、どんな会話をしているのか。
「主人は現役のころは、ほんと無口だったんです。家の中がシーンとして、主人がいるのかいないのか、わからないほどでした。野球の話になると、バーッとたくさんしゃべっていたんですけどね」
年齢を重ねるほどに、岡田監督の口数は増えていったと陽子夫人。
「帰宅したら、その日にあったことをたくさんお話しされる方もいらっしゃるようですが、うちは活字にしたら2行くらい(笑)。あいかわらずシーンとしてますが、昔と比べたら、家の中で飛び交う言葉はずいぶん増えてきていますよ」
たとえば、どんな会話を?
「ときどき、私を笑わせようとおじさんみたいな、つまらないダジャレ言ったりしています(笑)。私は東京生まれですが、主人は根っからの関西人なので、仕方ないかなと。突然、ヘンなことを言うので、こっちは『えっ』とびっくりして、苦笑いになることがほとんどですけど(笑)」
「おーん」という、間を取るような独特の相づちも有名になったが……。
「記事になって、初めて私も気づいたんですよ。活字で『おーん』と読むと不思議な感じがするので、“本当にそんなこと言ってるかな?”と注意して聞いていると、やっぱり言ってる(笑)。私が何かを質問したときに『そらそうよ』もよく言っていますね。逆に、家では言わないのは『いやいやいや』という前置き。試合後のインタビューのときに否定から切りだすのは、どうかなと思いながら聞いているんですよね」
そして、もっとも頻出する「どん語」が「アレ」だ。
「皆さんと同じですよ。年いって(取って)くると、言葉が出にくくなってつい『アレ』と言ってしまうでしょう? でもうちの主人は、もはや『アレ』すら言わないときも多いんです。『取ってきて』『どうなった?』とか、いきなり本題に入ってくる。さすがの私でも、主人が何を言いたいのか、さっぱりわからないときがあります(笑)」
そんな岡田監督が「今年のバッティングよりよかった」とイジりつつ、べた褒めしたのが佐藤輝明(24)が考案したフレーズ「アレンパ(アレ+連覇)」だ。
連続日本一を狙う阪神の来季スローガンに“内定した”との声も多く、陽子夫人も絶賛する。
「『アレンパ』はテレビで観て知りました。かわいい感じがしますし、おもしろいですね。私も、主人と同じ思いです。ファンの方や関西の皆さんも、こういうのは好きなんじゃないでしょうか」
2024年の流行語大賞も……あ、連覇!?