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総額2400億円!エースは山本由伸、大谷翔平は…MLB評論家が “悪の帝国” ドジャースのスタメン大予想

スポーツ 投稿日:2024.02.10 06:00FLASH編集部

総額2400億円!エースは山本由伸、大谷翔平は…MLB評論家が “悪の帝国” ドジャースのスタメン大予想

二番を打つのは大谷か、フリーマンか?

 

 オフに大型補強を敢行したドジャース。かつて、ありあまる資金をもとにスター選手をかき集めたヤンキースになぞらえ、ドジャースを “悪の帝国” 呼ばわりする現地メディアも出はじめた。

 

 しかも、大谷翔平がエンゼルスに入団する際にひと悶着あった、エースのカーショウの残留はようやく決まったものの、チーム内の人間関係を不安視する報道もある。今季のドジャースは、下馬評どおり世界一にもっとも近いのか。

 

 メジャーリーグ評論家の福島良一氏が、予想するスタメンとともに展望を語ってくれた。ロバーツ監督は2月4日(日本時間)のファン感謝デーで、大谷の三番での起用を “明言” したが、福島氏は二番での起用を予測していた。

 

 

 10人の契約総額は、じつに約2400億円にのぼる。

 

「ドジャースは昨季、ナ・リーグ西地区で100勝して優勝しています。前年の成績がいいのに、ここまで補強に大金をつぎ込んだ例はありません。それは一にも二にも、世界一になりたいからです」

 

 この11年間で10度地区優勝を果たしているドジャースだが、世界一は2020年の一度のみ。その奪還に向けての大補強なのだ。

 

「しかも大谷をはじめとした野手陣はもちろんのこと、唯一の懸念であった投手陣のテコ入れとして、山本、グラスノー、パクストンと先発3人を獲ることができた。今季も、地区優勝の大本命であることは間違いありません」

 

 対抗となるのは、昨季リーグ2位ながら、ワールドシリーズまで進んだダイヤモンドバックスだ。

 

「大きな補強はありませんでしたが、主力が移籍することもなかった。なによりも、昨季の自信が大きいはずです。本来なら優勝を争うパドレスは、ソト外野手をトレードで、抑えのヘイダーをFAで放出。サイ・ヤング賞のスネルも、FAでおそらく移籍でしょう。名門ジャイアンツは、補強がうまくいかなかった。両チームとも、対抗馬となることは難しいでしょう」

 

【福島良一氏の予想スタメン】

 

●エース/山本由伸(25)<ルーキーイヤーもローテの軸に>
2023年成績:16勝6敗 防1.21
12年3億2500万ドル(478億円)

 

入団1年めながら、12年という異例の長期契約が示すように、チームとしてはエース級の活躍を期待している。ストレートをはじめ、どの変化球でも勝負できる投球術は一級品だが、カギを握るのは中4日の登板間隔か

 

●一番セカンド/ムーキー・ベッツ(31)<メジャー屈指の万能選手>
2023年成績:率.307 本39 点107
12年3億6500万ドル(537億円)

 

ライトで6度のゴールドグラブ賞を獲得しながら、今季からセカンドへコンバート。常識を覆す配置転換は、メジャー最高級の身体能力の高さゆえ。ボウリングの腕前もプロ級で、パーフェクトの経験あり

 

●二番DH/大谷翔平(29)<打撃専念でキャリアハイへ>
2023年成績:率.304 本44 点95
10年7億ドル(1029億円)

 

昨季からの交流戦の増加で、リーグ変更の戸惑いはないはずだ。強力打線に加わったことで、申告敬遠も減るはず。両リーグでの2年連続ホームラン王はもちろんのこと、夢の三冠王も射程内になってくる

 

●三番ファースト/フレディ・フリーマン(34)<勝負強さが光る “ミスターダブル”>
2023年成績:率.331 本29 点102
6年1億6200万ドル(238億円)

 

2020年にはブレーブスでMVPを獲得し、翌年、チームを26年ぶりの栄冠へと導いた。特長はチャンスに強い打撃。昨季の59二塁打はチーム新記録だ。人格者としても知られ、リーダーシップに優れる。2017年、2023年のWBCカナダ代表

 

●四番キャッチャー/ウィル・スミス(28)<替えのきかない扇の要>
2023年成績:率.261 本19 点76
1年855万ドル(13億円)

 

年々、成長の跡を見せるメジャー屈指の捕手。守備の要でありながら、四番をまかされることからも能力の高さが窺える。エース左腕のカーショウ(FA中)が登板時は外されることもあったが、成長したことで相棒に

 

●五番サード/マックス・マンシー(33)<“野球脳” に長けた打線の中心>
2023年成績:率.212 本36 点105
2年2400万ドル(35億円)

 

なんといっても35本塁打以上を4回達成したパワーがウリの強打者。しかも毎シーズン90個前後の四球を選ぶなど、選球眼にも優れている。定位置はサードだが、内野ならどこでもこなせる守備力も評価を高めている

 

●六番レフト/テオスカー・ヘルナンデス(31)<下位打線のポイントゲッター>
2023年成績:率.258 本26 点93
1年2350万ドル(35億円)

 

2024年1月、マリナーズから1年契約で加入したパワーヒッター。彼が下位打線に入ることで、打線の厚みが格段に増した。「一緒にプレーできることにワクワクしているよ」と、大谷への敬意を公言している

 

●七番センター/ジェームズ・アウトマン(26)<走攻守揃った外野の要>
2023年成績:率.248 本23 点70
1年77万ドル(1.1億円)

 

2022年7月31日にメジャーデビューを果たすと、初打席初本塁打を含む3打数3安打の離れ技をやってのけた。その年の新人王争いでは、3位に入る活躍だった。高校までは投手もこなし、二刀流としてプレーしていた

 

●八番ライト/ジェーソン・ヘイワード(34)<人格者でもあるチームリーダー>
2023年成績:率.269 本15 点40
1年900万ドル(13億円)

 

2016年のカブスの108年ぶりのWシリーズ制覇に貢献し、チームリーダー的な役割を担った。鈴木誠也のアドバイザーも務めた後、昨季ドジャースへ。右投手が登板すれば、守備が光るマヌエル・マーゴーが入る

 

●九番 ショート/ギャビン・ラックス(26)<復活を期す期待の若手>
2023年成績:怪我のため全休
1年123万ドル(1.8億円)

 

2016年のドラフト1位(全体で20番め)でドジャース入り。チーム期待の選手だったが、昨春のキャンプで膝の前十字靭帯断裂の大怪我を負い、無念の全休となった。ショートだけでなく、外野もこなすユーティリティ

 

写真・共同通信、アフロ

( 週刊FLASH 2024年2月20日号 )

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