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大谷翔平「本塁打王打法」を捨てた!「自信」が生んだ新・ドジャース仕様で韓国ファンも「アジアの英雄だ!」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.02.27 06:00 最終更新日:2024.02.27 06:00

大谷翔平「本塁打王打法」を捨てた!「自信」が生んだ新・ドジャース仕様で韓国ファンも「アジアの英雄だ!」

2023年5月の打撃フォーム。打率.304、44本塁打、95打点を叩き出した打法を変更するには勇気がいるはずだ(写真・ゲッティイメージズ)

 

「ショーヘイの打撃はすごかった。打球の音が違う」

 

 2024年2月15日、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、フリー打撃で10本の柵越えを放った大谷翔平の打撃を大絶賛。昨季は日本人初の本塁打王&2度めの満票MVPを獲得した大谷だが、新天地でさらなる進化を遂げるべく、人知れずある“マイナーチェンジ”をおこなっていたのだ。

 

「大谷選手のバッティングフォームが変わっています」

 

 

 こう語るのは、NHKのメジャーリーグ中継でおなじみの元近鉄・新井宏昌氏だ。昨季好調だった“本塁打王打法”をあっさり捨てた裏には、打者としての心境の変化が関係しているという。

 

「昨季は構えたとき、バットのヘッドがやや一塁側に傾いていましたが、今キャンプでは、バットのヘッドをほぼ垂直に立てています。バットを傾けていたほうが、球をとらえやすいので、あえてバットを立てて構えるということは、『どんな球が来ても落ち着いて打ち返せる』という自信の表われに違いありません。私も、現役時代にそうでしたが、とくに調子がよかったシーズンの翌年は、より上を目指そうという気が起きるものです。打者は打てて3割。数多く失敗していることを自覚しているため、オフになると自分の弱点を強化しようと苦心します」(新井氏)

 

 人一倍の探究心で、いまやメジャートップクラスの選手へと成長した大谷。シーズンが始まっても、“ドジャース仕様”フォームをさらに改良する可能性はあるのか。

 

「十分あり得ます。昨季はシーズン中に、バットの長さを調整していました。開幕時点で、33インチ半から34インチ半に変更。当初はバットを変えたことで、タイミングが遅れたり振り遅れ、差し込まれることが目立っていました。新バットを扱いきれなかったわけです。ところが、6月ごろから急に打てるようになった。復調の要因としては、大谷がバットの長さを34インチ半から34インチに再度、変更したからです。今季は打者一本で試合に臨むわけですから、シーズン中のマイナーチェンジは当然、起こるでしょう」(同前)

 

 そんな大谷の開幕戦は、3月20日のパドレス戦だ。開催地・韓国では、早くも大谷フィーバーに沸いているという。

 

「韓国では、日本と同じように、大谷選手の愛犬・デコピンの話題まで報道されるなど、韓国人の有名アスリートと同等の扱いを受けています。韓国の記者は『日本人より韓国人のほうが、大谷のことを好きだよね』なんて話もよくしています。韓国の人は大谷選手のことを、日本人であり“アジア人”と思っているみたいです。『大谷選手はアジア人の英雄だ』なんて口にしていますから」(韓国プロ野球ジャーナリスト・室井昌也氏)

 

“アジア代表”といえる人気を誇る大谷。そんな彼の開幕戦は、もちろんプレミアチケットだ。

 

「開幕戦のチケットを手に入れるのは、ひと苦労でした。幸い自分は買えましたが、申し込んだとき、待機番号が4万8000番くらいだったので、ほぼあきらめていました(笑)。日本だと、観戦ツアーの倍率が200倍だったと聞いたので、それよりはマシですね。パドレスには韓国人選手が2人いて、ドジャースには大谷選手と山本由伸選手がいますよね。なので、韓国では開幕戦は“日韓戦”だと言われていますよ(笑)」(現地ファン)

 

 そんな“伝統の一戦”の盛り上がりの裏では、警察が出動する大騒動も……。

 

「開幕戦に合わせて、東大門市場や南大門市場でMLBのスエットや、靴下の偽グッズが闇取引されていました。卸売業者7名が逮捕され、約4万4000点もの商品が押収されました。MLBの帽子をファッションでかぶる人は多いですが、ドジャースのユニホームは、まだ韓国で発売されていないから、偽物を買う人が後を絶たないんです」(同前)

 

 サッカーの日韓戦は、韓国サポーターから激しい野次が飛び交うことでも有名だが、今回の“日韓戦”は、日本びいきのファンのほうが多いかも――。

( 週刊FLASH 2024年3月12日号 )

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