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「何年かの出場停止でもおかしくない」ホーム試合中止の北朝鮮、罰金わずか「167万円」大甘処分に識者も憤慨
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.04.04 06:00 最終更新日:2024.04.04 06:00
国際サッカー連盟(FIFA)は4月2日、没収試合扱いとなった北中米W杯アジア2次予選の北朝鮮対日本戦をめぐり、ホームで試合を開催しなかった北朝鮮に対して、1万スイスフラン(約167万円)の罰金処分を下したことを発表した。
この決定に、いち早く関心を見せたのが韓国メディアだった。微妙な関係に拍車がかかる北朝鮮の行動への罰則だけに「北朝鮮の相次ぐ横暴にFIFAも黙っていなかった。男女サッカーに関係なく、ホームゲームを放棄している」と指摘した。
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北朝鮮の“横暴”は、これが初めてではない。2024年2月24日に行われた、北朝鮮対なでしこジャパンの一戦でも、直前に開催地を平壌から、サウジアラビアのジッダに変更し、日本チームに揺さぶりをかけた。だが、このときは試合はおこなわれたため、没収試合とはならなかった。なぜ男子の場合だけ、ホームでの試合を拒否したのか。過去に、北朝鮮での日本代表戦を取材した、ベテランサッカーライターが語る。
「なでしこジャパンの場合は、第1戦がホーム扱いだったことにくわえ、北朝鮮サイドに『勝てる』との計算もあったと思います。一方、男子の場合は、両国にかなりの実力差があるため、北朝鮮が勝てる確率は低い。金日成スタジアムに集まった5万人を前に、代表チームが負ける姿を見せたくなかったのでしょう。じつはこの一戦は、中継もないといわれていました。
また、罰金の額があまりにも低すぎるという声もあります。W杯は世界最高の祭典であり、もっとも権威のある大会です。FIFAはもっと強気な姿勢を見せ、罰金ももっと高額でもよかったという主張です。追放は無理としても、何年間かの出場停止の処分が出てもおかしくなかったと思います」
なお日本は、北朝鮮戦が没収試合となり、0-3の不戦勝となることが決定。これにより日本は、6月6日のアウェーでのミャンマー戦、ホームでのシリア戦を待たずに、最終予選進出が決まった。
( SmartFLASH )