2024年7月12日、中日に競り勝った横浜DeNAがついに巨人とゲーム差なしの2位に浮上した。その大きな原動力となっているのが、エースの東克樹だ。
「昨季16勝で最多勝と.842の最高勝率で投手二冠となった自信そのままに今季に突入しました。ここまで15試合に先発登板していて、その内容が素晴らしいんです。
8勝0敗、防御率1.80、2完投。しかも15試合すべてで6回以上を投げて自責点3以下に抑える、『クオリティースタート』を達成しています。ちなみに横浜DeNAで開幕8連勝は、56年ぶり2人めの快挙ですよ」(スポーツ記者)
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東は2022年、開幕投手を任されながらわずか1勝に終わり、ファンの期待を大きく裏切った過去がある。そこで奮起のきっかけとなったのが、いまやメジャーのオールスター出場まで登りつめたカブスの今永昇太だった。
「チームメイトであり同じ左腕として仲が良く、お互いを認め合う間柄でした。驚いたのは、並んでランニングしている際、なぜか2人ともボールを握っているんです。これは珍しいことなので今永に聞いてみると、ボールの握りを確認したり、相手に質問したりするときにボールがあるとわかりやすいということでした。また、『(東は)僕にないものを本当に多く持っている』とべた褒めでしたし、東のほうも今永のメジャーでのピッチングは必ずチェックしていて、試合後に連絡しているそうです」(横浜担当記者)
東のピッチングがここまで無双状態となると、当然、尊敬する今永同様、海を渡る期待が出てくるが……。
「今永と東は同じ左だし、ストレートとスライダーが決め球だという共通点もあります。当然、多くのメジャーのスカウトは東をチェックしているし、カブスのスカウトは今永から情報を得ているでしょう。現在、彼が投げる試合にはメジャースカウトが来はじめているようですし、今後はさらに多くのメジャースカウトが来るでしょう。
じつは東の昨オフの契約更改時、記者から『球団とメジャー行きの話はしたのか?』と振られると『ないです!』と即答でした。でも、2年連続の活躍で、事情は変わってきたようです」(同前)
先に海を渡った旧友の背中を追って、東もメジャーに挑戦する日は近いかもしれない。
( SmartFLASH )