スポーツ
伊東純也「ほっとした」疑惑の性加害が不起訴に 弁護士が語る“勝利”の裏事情と本誌が報じてきた“決定的動画&LINE”
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.08.11 20:30 最終更新日:2024.08.12 12:18
仏リーグ、スタッド・ランスに所属する伊東純也が、準強制性交等罪などで刑事告訴されたのは、1月18日のこと。それから7カ月、大阪地検は8月9日付で、伊東を不起訴(嫌疑不十分)とした。地検は理由について「起訴するに足りる証拠を収集できなかった」と報じられている。
本誌は、これまでに訴状や関係者の証言、記録映像などを通じて、事件の検証を重ねてきた。
「“事件”が起きたのは、2023年6月21日に大阪でおこなわれた代表戦後のことでした。タレントのA子さんとB子さんは、ホテルで泥酔させられたうえ、伊東と彼の専属トレーナーから、性加害を受けたと主張したのです。一方の伊東側は断固否定し、女性2人の告訴は虚偽であると逆告訴したうえ、民事でも損害賠償を求めています。アジアカップの最中に『週刊新潮』がこの事件を報じ、伊東は代表を離脱させられました」(社会部記者)
【関連記事:伊東純也“2億円反撃訴状”を独占入手!マネジメント会社から2400万円、スポーツメーカーからは1億4000万円超の損害賠償が】
その後、実際に警察は捜査を開始したわけだが、その内容は伊東を“被害者”と見立てたものだったという。
「じつは、伊東が警察の事情聴取を受けたのは1回だけなんですよ」
と明かすのは、伊東から委任を受けた加藤博太郎弁護士だ。
「伊東への事情聴取は、2日間にわたりました。帰国して、空港から捜査関係者の案内で、事情聴取を受ける場所に直行し、聴取の終了後も、空港に直行して離日しました。しかし、警察から聞かれたのは、虚偽告訴に関する“被害者”としての聴取がほとんどだったんです。しかし、事情聴取を受けたとなれば、また騒動が大きくなるため、公表していませんでした」(加藤弁護士)
なぜ、警察は伊東を“被害者”として事情聴取したのか。それは、伊東に有利な証拠があまりにそろっていたからだった。
「『週刊新潮』の記事もそうですが、被害を訴える女性たちの話のほとんどが、B子さんの証言で構成されていました。A子さんは泥酔していたため、ほとんど当日の記憶がないという主張でしたからね。しかしB子さんは、事件後の所属事務所の社長からの聞き取りに対し『やってない、やってない』、『ぐっすり眠っていただけ』と答えていたのです。このやり取りを録音した音声データが、やはり決定的だったと思います。B子さんに事件の認識そのものがなかったわけですから」(同前)
さらに、B子の音声データを裏づけたのが、本誌も報じた事件当日の午前4時ごろに撮影された、動画の存在だ。動画は伊東のマネジャーが撮影したもので、A子とB子がホテルの伊東の部屋で、ジャージー姿のまま寝ている姿が撮影されていた。
「当時、伊東のマネジャーを務めていたX氏が撮影した動画です。A子さんとB子さんは伊東の部屋に行く前に、マネジャーの部屋で、私服からジャージーに着換えていたわけです。しかしB子さんは、伊東の部屋で胸までワンピースをたくし上げられた、と証言していました。明らかに虚偽の証言だったと思います」(同前)
さらに事件後のA子と所属事務所社長の間では、こんなラインのやり取りもあったのだという。
「A子さんは後日、所属事務所社長に対し、部屋での酒盛りを『純也さんにいい思いさせてあげる会なのかな』という認識だったと明かし、『Xさんが部屋からでっていったのでむしろ任せた!って捉えたところもありました』(ママ)と言っています」(同前)
また、A子とB子が被害を受けたと主張する日から、実際に刑事告訴にいたるまで、半年近くかかっている。この半年の間にも、“被害女性”側には不可解な行動があった。X氏が、A子のスポンサーを名乗る男性との“話し合い”をさせられていたのだ。X氏は本誌にこう証言している。
「その男性から『親切にしとんのに、その態度はなんや』『どうなっても知らんで』と、関西弁でまくしたてられ、恐怖を感じました。長髪、上下そろいのスウェット姿、ブランドもののリュックという出で立ち。以前、A子さんの所属事務所社長が『芸能界はトラブルも多い。だから、一種の暴力装置を用意している』と話していたので、そのことが頭をよぎりました」
こうした一連の行動は、警察に“不信感”をいだかせるのに十分な証拠となったと、加藤弁護士は語る。
「最初は、いわゆる“営業”目的で伊東やX氏に近づいてきたのでしょう。しかし、大阪での一夜があってから、伊東を“加害者”として巻き込むことで、さらに大きな金銭を得られると、A子さんの関係者らが考え、『週刊新潮』に持ち込んだというのが、今回の事件の真相だと推測しています」
女性2人の代理人弁護士は、検察審議会の付託を公表している。つまり、事件はまだ終わっていない。さらに、伊東側も事件を報じた「週刊新潮」を刑事告訴している状況だ。最後に加藤弁護士が現状をこう総括した。
「伊東を信じてくださった多くのサッカーファンには感謝しかありません。伊東も今回の不起訴を受けて『ほっとした』と言っています。これまでも、とくにスポーツ選手が大きなイベントの前に、身に覚えのない件で、多額の金銭を要求されるケースがあったことがあると聞いています。なかには、面倒を避けるため、要求に応じてしまう例もあったようです。今回、伊東がそうならなかったのは、理不尽な要求は断固として戦う、という伊東の精神力と、信頼してくれたファンの後押しだったと思います」
日本サッカー界を揺るがせた大事件も、ついに終幕へ向かおうとしているーー。
( SmartFLASH )