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「頑張るしかない」伊東純也、7カ月ぶり代表復帰 『週刊新潮』側への“名誉毀損告訴”は大阪地検へ…目指す“W勝利”

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.08.31 13:13 最終更新日:2024.08.31 13:13

「頑張るしかない」伊東純也、7カ月ぶり代表復帰 『週刊新潮』側への“名誉毀損告訴”は大阪地検へ…目指す“W勝利”

日本代表に復帰した伊東純也(写真・共同通信)

 

 じつに7ヶ月ぶりの復帰だーー。

 

 サッカー日本代表森保一監督は2024年8月29日、千葉県内で2026年北中米W杯アジア最終予選の中国戦、バーレーン戦に向けた27人のメンバーを発表した。そのなかには準強制性交等罪などで刑事告訴され、その後不起訴となった伊東純也も含まれていた。伊東は今年1、2月に行なわれたアジア杯以来の選出となった。

 

 森保監督は伊東の復帰ついてこう語っている。

 

「チーム全体として落ち着いて活動していけるかと考えた時に、これまでは疑問が残っているところがあった。今回の招集の1つ大きなポイントとして、彼がスタッド・ランスの一員としてジャパンツアーに臨んだ時に、多くのサポーター、日本の皆さんに温かく彼を見守る環境があることで、私自身も落ち着いて活動できると判断させてもらった」

 

 

 多くのファンが伊東のことを“温かく見守った”理由の一つは、大阪地検が準強制性交等罪について、8月9日付で伊東を不起訴(嫌疑不十分)としたことだろう。

 

 事件について、これまで本誌は訴状や関係者の証言、記録映像などを通じて検証を重ねてきたが、そもそもからして“不思議な点”が多々あったことは間違いない。

 

「“事件”が起きたのは、2023年6月21日に大阪でおこなわれた代表戦後のことでした。タレントのA子さんとB子さんは、ホテルで泥酔させられたうえ、伊東と彼の専属トレーナーから、性加害を受けたと主張したのです。一連の主張はアジアカップのさなか、『週刊新潮』に掲載されました。一方の伊東側は断固否定し、女性2人の告訴は虚偽であると逆告訴しており、さらに民事でも損害賠償を求めています」(社会部記者)

 

 その後、実際に警察は捜査を開始したわけだが、その内容は伊東を“被害者”と見立てたものだったという。伊東の代理人弁護士を務める加藤博太郎氏は本誌の取材に対し、過去にこう語っている。

 

「『週刊新潮』の記事もそうですが、被害を訴える女性たちの話のほとんどが、B子さんの証言で構成されていました。A子さんは泥酔していたため、ほとんど当日の記憶がないという主張でしたからね。しかしB子さんは、事件後の所属事務所の社長からの聞き取りに対し『やってない、やってない』、『ぐっすり眠っていただけ』と答えていたのです。このやり取りを録音した音声データが、やはり決定的だったと思います。B子さんに事件の認識そのものがなかったわけですから」

 

 さらに、B子の音声データを裏づけたのが、本誌も報じた事件当日の午前4時ごろに撮影された、動画の存在だ。動画は伊東のマネジャーが撮影したもので、A子とB子がホテルの伊東の部屋で、ジャージーを着て寝ている姿が撮影されていた。

 

「当時、伊東のマネジャーを務めていたX氏が撮影した動画です。A子さんとB子さんは伊東の部屋に行く前に、マネジャーの部屋で、私服からジャージーに着換えていたわけです。しかしB子さんは、伊東の部屋で胸までワンピースをたくし上げられた、と証言していました。明らかに虚偽の証言だったと思います」(同前)

 

 さらに事件後のA子と所属事務所社長の間では、こんなラインのやり取りもあったのだという。

 

「A子さんは後日、所属事務所社長に対し、部屋での酒盛りを『純也さんにいい思いさせてあげる会なのかな』という認識だったと明かし、『Xさんが部屋からでっていったのでむしろ任せた!って捉えたところもありました』(ママ)と言っています」(同前)

 

 また、A子とB子が被害を受けたと主張する日から、実際に刑事告訴にいたるまで、半年近くかかっている。この半年の間にも、“被害女性”側には不可解な行動があった。X氏が、A子のスポンサーを名乗る男性との“話し合い”をさせられていたのだ。X氏は本誌にこう証言している。

 

「その男性から、『親切にしとんのに、その態度はなんや』『どうなっても知らんで』と関西弁でまくしたてられ、恐怖を感じました。長髪、上下そろいのスウェット姿、ブランドもののリュックという出で立ち。以前、A子さんの所属事務所社長が『芸能界はトラブルも多い。だから、一種の暴力装置を用意している』と話していたので、そのことが頭をよぎりました」

 

 こうした一連の行動は、警察に“不信感”をいだかせることになったわけだ。さらに加藤氏は“新たな動き”を語る。

 

「今年の7月30日付けで、『週刊新潮』および女性らを名誉毀損で東京地検特捜部に告訴しました。すると、この事件については8月23日付けで大阪地検に移送したと特捜部から連絡が来ました」

 

 つまり、伊東側が“逆襲”の狼煙を上げ、さらに追い風が吹き始めたということだ。元東京地検特捜部検事の落合洋司弁護士はこう解説する。

 

「すでに準強制性交等罪と虚偽告訴という2つに事件については大阪地検が処分を出しているので、おそらく、東京地検よりも大阪地検のほうが捜査準備が整っているという判断でしょう。すでに捜査はしつくしているはずなので、新たな事情聴取などはないかなと思います。処分は年末までにはあるでしょう」

 

 肝心の伊東本人は、代表戦への選出についてどう語っているのか。

 

「本人は、『頑張るしかない!』と決意を固めていましたよ。一時は、この事件のせいで選手生命が絶たれるのではないかと心配するほど憔悴しきっていました。実際、告発した女性らの“不可思議な点”など細かなところを多くの人が知っているわけではない。結局、一度こういうことがあると疑惑の目がついてまわるわけです。でもそれを払拭するには言葉よりも行動。伊東としてはサッカーで結果を出すしかないという覚悟なんです。実際、ようやく完全にサッカーに集中できる環境になり、W杯予選でも全力を出せるでしょう。法廷とフィールド上の“W勝利”目指しています」(サッカー関係者)

 

 続けて、伊東の活躍が今後の日本代表の鍵を握ると強調する。

 

「日本は7大会連続で出場を決めていますが、これまでも最終予選となると、苦しい戦いが続いてきました。2018年ロシアW杯最終予選ではUAEに、2022年カタールW杯の最終予選ではオマーンに負けるなど、特に初戦が難しい。

 

 一部のサポーターからは『明らかな格下である中国とバーレーンが相手だから、もっと若手を選んでもよかったのでは』といった声が多く聞かれますが、森保監督としては、まったく手を抜けない試合なんです。そして現状の日本代表にとって、左の三笘、右の伊東という攻撃力の高い“両槍”を揃えることが、ベストなのは明らか。日本は7カ月ぶりに本気を出せるようになりました」(同前)

 

 復帰ゴールに期待したい。

( SmartFLASH )

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