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亡き義兄・山本 “KID” 徳郁さんの写真を胸に…ダルビッシュ有、ポストシーズン5勝めを支えた家族愛秘話

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2024.10.09 11:46 最終更新日:2024.10.09 19:36

亡き義兄・山本 “KID” 徳郁さんの写真を胸に…ダルビッシュ有、ポストシーズン5勝めを支えた家族愛秘話

義兄の写真を胸に会見に臨むダルビッシュ有(写真・共同通信)

 

 2024年10月9日、ナ・リーグ地区シリーズ第2戦のドジャース戦に先発したパドレスダルビッシュ有は、緩急自在の投球でド軍打線を7回散発の3安打1失点に抑え込み、自身ポストシーズン5勝めを飾った。

 

 注目された大谷翔平との対戦は3度だったが、一度も大谷に自分のスイングをさせず、3打席無安打に抑えた。

 

 今シリーズ、パ軍は大谷に対して速球をインハイに集める配球が目立っているが、ダルビッシュはまったく違った。3打席で要した球数は15。そのうちストレートはわずか1球で、あとの14球は多彩な変化球で、大谷のタイミングをずらす。

 

 試合後の会見に臨んだダルビッシュは、「とにかく球種だけじゃなく、反応を見ながら、セット(ポジション)に入ってから長く持ったり、足の上げている時間を変えたり、そういう工夫をしていました」と振り返った。

 

 

 また、会見ではダルビッシュが着ていたTシャツにも注目が集まった。白地のTシャツの胸あたりには、義兄・山本 “KID” 徳郁さんのファイティングポーズが印刷されていた。

 

 会見の最後に、米記者からTシャツのことについて振られると「義理の兄で6年前に亡くなりました」と自ら英語で説明した。

 

 実はダルビッシュが、家族の写真がプリントされたTシャツを着て会見に臨んだのは、これが初めてではない。2021年6月22日 、ダルビッシュがメジャー最速で1500奪三振を記録した試合後の会見でも着ていたのだ。

 

 このときは、妻・聖子さんの父である山本郁栄さんと故・山本KIDさんの写真入りTシャツを着て会見に臨んだ。家族を大事にするダルビッシュならではの感謝の証だったのかもしれない。

 

 2度にわたる家族との絆を証明したダルビッシュ。Xでは、称賛の声が並んでいる。

 

《義理の兄である山本KIDがプリントされているTシャツを着ているダルビッシュ有がステキ過ぎる》

 

《ダルビッシュ有投手の会見で着ていたTシャツ、山本キッド徳郁さんですよね!? それをみて感動してしまった 深い絆があるんですね》

 

《会見の時にさりげなく義理の兄である格闘家・山本KIDさんのTシャツを着てきた姿にも感動した。大切な人を忘れずにいつまでも想い続ける姿って美しい》

 

 大谷の偉業の裏で埋もれがちな日本人メジャーリーガーたちの活躍。だがその裏には、家族の思いを込めて勝負に挑むエピソードが隠れている。

( SmartFLASH )

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