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「水着の女性見れる」女子プロレス団体「スターダム」親会社の社長発言に批判殺到「笑えねえ」所属レスラーも一蹴

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2025.01.14 20:25 最終更新日:2025.01.14 20:25

「水着の女性見れる」女子プロレス団体「スターダム」親会社の社長発言に批判殺到「笑えねえ」所属レスラーも一蹴

発言が「女性蔑視」と批判される木谷高明氏(写真・時事通信)

 

 グループ傘下に「新日本プロレス」や、女子プロレス団体「スターダム」を抱える株式会社ブシロードが、1月13日に『ブシロード新春大発表会 2025』をTOKYO DOME CITY HALLにて開催した。ブシロードコンテンツの今後の展開を発表したが、その場で代表取締役兼CEOの木谷高明社長が発した一言が、波紋を呼んでいる。

 

「株式会社ブシロードは、主にカードゲーム、トレーディングカード、ゲームソフトやアニメの開発、製作、販売、各種コンテンツのプロデュースなどを手掛ける企業で、木谷社長がもともと熱心なプロレスファンだったことから2012年に新日本プロレスを、2019年にスターダムを買収しました。

 

 木谷社長は、13日の新春大発表会でスターダムの選手が登場すると、会場に集まった人たちに向かって、『今日このイベントに来ているみなさんは、アニメとカードゲームとゲームのイベントだと思って来てますよね? そのイベントでコスチュームではありますが水着の女性見れるってことは、なかなかないと思うんですよね』と発言

 

 この発言に選手がポーズを決めて応えると、『サービスありがとうございます。だから、このエンタメ業界でも、かなり貴重な存在だと思います。なので、しっかりと目に焼きつけてですね、スターダムに行ってください』などと語りましたが、団体のオーナーが女子選手たちを『水着の女性』と称したことに、『女性蔑視』『時代錯誤の昭和脳』などと、ファンから批判が殺到する事態となりました」(スポーツ紙記者)

 

 

 批判が殺到したことを受けて、木谷社長は同日、Xを更新。《スターダム及び女子プロレスファンの皆さまへ》の書き出しで、

 

《本日の弊社発表会に於いて女子プロレスラーのコスチュームに関する不適切な発言をしてしまいました。日頃、女子プロレスに縁のないお客様に関心を持ってもらおうとの想いからの発言でしたが軽率でした。女子レスラー及びファンの皆さま、誠に申し訳ありませんでした》

 

 と謝罪したが、多くのファンは納得できなかったようだ。実際、コメント欄には次のような批判が吹き荒れた。

 

《そう思われてのあの言葉であるのならばなおさら世間の感覚との乖離を感じます》

 

《オーナーはいつも『新しいものを』と仰っているのに、なぜに一番問題な部分で感覚が古いのでしょうか。プロレスに縁のないお客様に選手のセクシャルを売りにして、良いことがありますでしょうか。本当に女子部門を大切に思うなら、もっとそういう風潮から選手を守ることに尽力してください》

 

《なんかさ、自分とこの女子社員を接待要員にしている会社と何ら変わらないんだよね…やっぱエンタメ業界ってとこは…そんな事を発表会で自ら発表しちゃったね…》

 

 また、新日本プロレスに所属する人気レスラー、エル・デスペラードも、自身のXで一言《笑えねぇ》とポストし、不快感を示してみせた。

 

 炎上が拡大するなか、日が明けた1月14日には、新日本プロレスの社長兼レスラー・棚橋弘至も自身のXを更新。

 

《昨日のブシロード発表会での木谷オーナーの発言について本日オーナー、スターダム岡田社長とミーティングをいたしました。自身も壇上にて、発言を受け流していたことに反省をしております。今後も、より一層スターダムとの関係を強化し、プロレス界のために、尽力していきます》

 

 と、謝罪する展開となった。棚橋のみならず、スターダムの社長である岡田太郎氏も、棚橋が同席した上で、オーナーに対して厳重注意をしたことをXで報告した。

 

「それでも、今回の木谷氏の発言は許せないという声は依然として聞こえます。怒り心頭なのはファンだけではありません。1990年代に、女子選手と男子選手が混成した団体『FMW』などで活躍した元プロレスラーのミスター雁之助氏は、Xで木谷オーナーのポストに直接、《当該発言は極めて不適切であり女性蔑視そのものです 懲戒処分が妥当だと思われます 女子プロレス団体のオーナーの発言としてあり得ません》などとリプを返すなど、怒りを露わにしています」(同前)

 

 一連の発言が不適切であるのはもちろんのこと、木谷氏の発言がここまで炎上した背景には、女子プロレスならではのセンシティブな事情があるという。

 

「今の女子プロレスは、アイドル的人気はあるとしても、“性的な目線”から脱し、プロレスとしての純粋な魅力を高めるという長年の努力の上に築かれたものです。『極悪女王』のヒットで再び盛り上がりを見せているのに、木谷社長の発言はまさに時計の針を戻すようなものです。文字通り“命がけ”で闘っている選手たちにとって、“性的興行”というレッテルを貼られることは、まさに侮辱なんですよ」(プロレスライター)

 

 ここからファンの信頼を取り返していけるだろうか。

( SmartFLASH )

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