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【サッカー日本代表】佐野海舟代表漏れに「中居スキャンダル」影響か…追加招集に期待する声も

2024年1月、代表として試合に出場した佐野海舟。サムライブルーのユニフォームが着れるのはいつになるのか(写真・森田直樹/アフロスポーツ)
「今度こそ!」と願ったサポーターたちの想いは、またも届かなかった。
2025年3月13日、日本サッカー協会は3月20日から始まる2026年北中米W杯のアジア最終予選に臨む日本代表メンバー25人を発表した。そのなかに、独・ブンデスリーガのマインツでスーパーな活躍を見せている佐野海舟の名は、またしてもなかった。
2月中旬、欧州視察から帰国した森保一監督は、試合を見ての佐野の印象について聞かれ、「チームの中心として考えられているなと。まずは個の責任として局面を打開していけるところからチームの攻撃、守備のサポートもできている。彼の存在感は上がってきていると思いますし、チームとしても信頼されている選手だなと感じました」と最大級の誉め言葉を並べている。
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それだけに、選考に期待したサポーターは多かったはずだ。
今回の佐野の選考漏れについて聞かれた森保監督は、「まずは招集していない選手について、できるだけ言及はしないでおこうと思います。佐野海舟も含めて、多くの選手が今回の代表メンバーに入ってもおかしくない。まだまだいます。そのなかで今回のメンバーを決めさせていただきました」と語っている。
だが、納得しないサポーターは多いようで、Xでは「佐野海舟」がトレンド入りした。
今回の佐野の選考漏れに、昨年の不祥事が尾を引いているのは間違いないと見る向きも多い。佐野は、2024年7月、都内で女性への不同意性交の容疑によって逮捕された。最終的に不起訴となったものの、イメージダウンは計り知れないようだ。
「欧州視察から帰国した森保監督の佐野への評価、佐野と同じポジションの守田英正がケガ明けであることなどから、今回こそはと見ていたんですが……復帰の壁は高かったようです。それはスポンサーサイドへの配慮でしょう」(サッカーライター)
やはり逮捕の事実は、スポンサーにとって大きな問題となるのだ。これには、「“中居正広スキャンダル” の影響もある」とスポーツ紙記者が語る。
「中居正広は相手と示談が成立し、逮捕の事実もない。それでも芸能界引退に追い込まれ、社内のコンプライアンスが問題視されたフジテレビは、CM出稿が停止されるなど、現在でも大騒ぎになっています。
佐野は、不起訴になったとはいえ逮捕されました。“中居スキャンダル” が世間を騒がせてすぐのタイミングですから、スポンサー側が『代表復帰は時期尚早』と考えても不思議ではありません。
一方で、女性への性加害疑惑で刑事告訴された伊東純也は不起訴となり、昨年の9月に代表復帰していますから、佐野も永久追放ではないはず。でも、復帰にはもう少し “禊” の時間が必要なのかもしれません」
なお、今回選出されたのは前回より2人少ない25人。森保監督は「現在、招集できるか確認している選手がいます。コンディションとしては間違いなく上がってきていることは確認できているが、ぎりぎりまで見て招集できるかを、週末の試合も含めて決めたい」と2人の追加招集を示唆。そのなかの1人が佐野であると願うサポーターは多い。