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三浦知良 40周年記念試合に「過去最多観客動員数」の大記録も長時間プレイに“限界”指摘

2025年7月6日、『三浦知良プロ40周年特別記念試合』に出場した三浦知良(写真・共同通信)
JFLアトレチコ鈴鹿所属で、元サッカー日本代表の三浦知良の功績を祝う『三浦知良プロ40周年特別記念試合』が7月6日、三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で開催された。ヴィアティン三重相手に三浦カズが今季初先発を果たし、自身の持つJFL最年長出場記録を58歳130日に更新した。
試合開始は午後6時だったが、まだ日が残り気温は30度超えの過酷なコンディション。そんな悪条件でもファンはこの日を楽しみにしていた。それは集まった観客数によって証明された。2024年シーズン、鈴鹿の平均観客動員数は1000人にも満たない729人。それが、この日は4917人も集まり、三重県内でのホームゲームでは、過去最多の観客動員数となった。キャプテンマークを巻いた三浦カズは40歳近く若い選手たちを相手に奮闘し続けた。前半だけの出場だったが、集まった観客は満足したに違いない。
「観客動員数が示しているように、いまだ三浦カズは『客を呼べるスター選手』なんです。還暦近いわけですから、その事実は驚異的と言えるでしょう。ただし、プレーに関しては、どんなに節制して、どんなに努力し続けても年相応になっています。出場しても相手選手が忖度してか、それほど強いプレッシャーはかけない。それでもボールを奪われたり、自分でこけてしまうことが多々あるんです。全盛期を知っているだけに、今のプレーを見ることにはつらさがあります」(ベテランのサッカーライター)
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Xでも、ファンの複雑な心境がうかがえる。
《かつてハリさんが言ったほどきつくはいいたくないが個人的には引退してもいいと思う》
《当然、僕らの世代はヒーローだし大ファンな訳だが 流石に近年のプレイ内容が酷すぎる訳でチームメイトが可哀想過ぎるというかなんと言うか……充分凄いの分かってるから早く引退して欲しい…… 落ちぶれていく姿見たくないよ》
鈴鹿の関係者に取材した前出のサッカーライターはこう語る。
「三浦カズが試合に出た瞬間に人数は10対11の数的不利になってしまうと。一人だけ極端に運動量が少ないわけですからね。事実、この日のヴィアティン三重戦でも、前半13分までに0-3とリードされましたから。また、三浦カズが出場することによって若い選手の出場時間が減ることもあるわけです。
運営面から見れば、この日の観客動員数からも分かるように、まだまだ必要な人材であることは間違いありません。ただし、チームの将来を考えれば、誰かが引導を渡す時期に来ていることは間違いありません」
アトレチコ鈴鹿は、難しい選択を迫られている。