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ソフトバンク、主力離脱相次ぐも単独最下位から首位奪還! 選手層の厚さに対する“火種”は指揮官の求心力

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記事投稿日:2025.08.01 17:45 最終更新日:2025.08.01 18:44
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
ソフトバンク、主力離脱相次ぐも単独最下位から首位奪還! 選手層の厚さに対する“火種”は指揮官の求心力

7月31日の試合で日ハムに勝利し、ハイタッチをかわすソフトバンクナイン(写真・共同通信)

 

 セ・リーグと違い、パ・リーグの首位争いは日ハムとソフトバンクが、毎日のようにデッドヒートを繰り広げている。

 

 5月1日には最大借金7を抱え、単独最下位に沈んでいたソフトバンク。だが、選手はだれひとり、あきらめたわけではなく、接戦をモノにして借金が嘘だったかのように順位を上げていった。いつのまにか貯金は20に増え、ついに首位・日ハムをとらえたのは7月29日、92試合めのことだった。

 

「チームリーダーである柳田悠岐外野手をはじめ、近藤健介外野手、今宮健太内野手ら、本来なら替えがきかない選手が次々とケガで離脱しました。それでも徐々に順位を上げ、交流戦で6年ぶり9度めの優勝を果たせたのは、一にも二にも選手層の厚さからです。7月30日現在、ソフトバンクは93試合を消化しましたが、野手でいちばん試合に出ているのは山川穂高内野手の82試合。レギュラーですら10試合も少ないのは、ほかのチームでは考えられません。誰かがケガをすれば、補う選手が出てくるということの証明です」(スポーツ紙ソフトバンク担当記者)

 

 

 守護神の変更も、その事実を物語っている。

 

「ロベルト・オスナは2019年のアストロズ時代に38セーブをあげて、最多セーブ賞を獲得。今季は日本円で約15億円と、NPB史上歴代1位の年俸をもらっていますからね。日本でも最多セーブ賞を獲ってもらわなければ困る存在です。でも今季は上半身の不調から、出れば打たれるで、ソフトバンクファンからは『もう“ダスナ”』と言われる始末。ところがオスナがダメなら、杉山一樹が守護神として頭角をあらわしてきました。160km/hに迫る速球と、落差の大きいスプリットで、12セーブをあげています。じつは彼のポテンシャルの高さは誰もが認めるところで、メッツの千賀滉大がソフトバンク時代、『ブルペンでアイツの隣で投げるのは嫌だ』と言ったほどの逸材。その才能がようやく開花したと言われています」(同前)

 

 ここまでチーム状況が向上すれば、マイナス要素はないと思いきや、「火種はあります」とスポーツ紙デスクは語る。

 

「2年めを迎えた小久保裕紀監督の存在ですね。もともと、NPBでの監督経験がないなかで侍ジャパンの監督になった人。それがいい方向へ行けばいいと思われていたんですが……。2024年こそ、そうした心配は表に出ませんでしたが、1年めでリーグ制覇したからなのか、2025年は独善的な態度が目立つようになってきたといいます。勝っているにもかかわらず、いい話は聞こえてきません。はっきり言って、選手との距離はありますね」

 

 指揮官の求心力が十分でないとなれば、シーズン終盤の勝負所で影響が出てきそうだが……。

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