掲示板で大谷翔平の本塁打数と勝利数がお出迎え!埼玉県越谷市の「かみむら歯科・矯正歯科クリニック」(写真・木村哲夫)
「大谷翔平関連のグッズが多数展示されている」という情報を聞きつけ、本誌記者が埼玉県越谷市の「かみむら歯科・矯正歯科クリニック」を訪れたのは2023年6月のことだった。
貴重なグッズの多さはいまも強烈な印象として残っていた。あれから3年あまりの月日が流れ、「クリニック内の装飾が大きく変貌している」という情報を聞き、再度現地を訪れた──。
「内装は大谷選手の “新天地” が決まった段階ですぐに変えました」
こう語るのは、同クリニックの上村英之理事長だ。
2023年12月、エンゼルスから同じロサンゼルスをホームとするドジャースへと移籍を発表した大谷。それと同時に、クリニック内の装飾はエンゼルカラーの赤から “ドジャースブルー” へと変貌していた。
「赤いコーナーを、すべてド軍の青いものに変えるといった意見もあったんです。でも、大谷選手はエ軍で一時代を築いてきたし、当時の功績を残しておきたかったため、エ軍の赤いコーナーも残してあります。
院内に入ってすぐの青の掲示板は、移籍後すぐに作成しました。彼は二刀流ですから、ホームラン数と勝利数を一目でわかるようにしたかったんです。そこが彼の功績の指標だと思いましたから。
移籍が決まったとき? 嬉しさ反面といった感じでしょうか。ド軍に行けば、彼が一番求めていた勝利が得られる。エ軍に愛着はあったけど、エ軍は弱かったですから(笑)」(以下「」内は上村理事長)
上村理事長は、もともと野球に興味はなかったが、大谷の “二刀流” に挑戦し続ける人間性に惚れたという。なんらかの形で大谷と関わりたいという思いを抱き、選んだのはグッズ収集だった。
MLBの公式オークションで、記念すべき落札第1号となったのは、大谷が試合で使ったロジンバッグ。お値段は10万円とのことだった。
本誌が2023年に取材した時点では、実使用の用具が20点、オフィシャルショップなどで購入したグッズが40点の計60点ほど。そのなかで、最高額で落札した品は、2022年のオールスターで実際に使用したヘルメットとホームベース。金額は410万円と高額だ。グッズ収集に使ったお金は、すべてあわせると2000万円を超えていた。
そして現在、グッズは増加の一途をたどっている。
「正確には数えていませんが、全部で400点くらいでしょう。大谷選手が実際に使用したものも増えていますし、院内に飾りきれず、家にあるものもたくさんありますから。オークションは現在もチェックしています。実際に使ったものは、そこでしか出品されませんから。
オールスターでの使用済のヘルメットは、2022年を皮切りに、2023年、2024年と3年連続で落札しました。2023年のヘルメットは落札に1300万円が必要でした」
グッズ収集、そして改装費用も含め、費やしたお金は “都内のマンション1部屋” を所有できるほどだという。こうした “お宝グッズ” は、クリニックのいたるところに飾られており、さながら「大谷翔平記念館」の様相を呈している。
「歯医者って、“行きたくない場所” の筆頭なんです。でも、当院はキッズコーナーだったり、大谷選手のコーナーだったりと、喜ばれる工夫をしています。現在、1日の来院数が300~400人くらいなんですが、おそらく日本でもトップクラスだと思います。それは、やはり、エンターテイメント要素があるからです。
また、来院数の約7割が予防だけの患者さん。痛い思いをしないで、エステに通うような感覚で、健康を維持したいという気持ちで来院してくれたら嬉しいです」
グッズのオークションサイトは毎日チェックしているが、最近は大きな変化が生まれているという。
「ド軍移籍後、グッズがなかなか出品されないんです。これは、エージェントの戦略であり、厳しく管理しているから。大谷選手の価値を上げるためのことです。実使用のものや、サインものも出てこなくなりました。
いま、ド軍で実際に着てホームランを打ったユニフォームなんか、100万円単位じゃ買えない。たぶん、数千万円はします。そのくらい価値は上がっているんです。
たとえば、『50-50(50本塁打50盗塁)』を達成したシーズンで、中途半端な27号ホームランが約1億円でした。いまは、それくらい高騰してしまいました。歴史を振り返っても、大谷選手以外、なかなかいないでしょう。
エ軍時代は、年に2回くらいサイン会みたいなのがあって、持ち込んだものにサインしてもらえたんです。いまは、そういう機会がいっさいなくなっています。
結果的に、当時ものの希少性が上がって、価値が上がっているんです。僕はエ軍時代のサイン入りユニフォームを100万円もしないで買ったと思うんですが、いまじゃたぶん、3倍くらいするんじゃないですかね」
大谷関連のグッズが人気の理由を、上村理事長はこう推察する。
「実績もさることながら、大谷選手の人間性だと思うんです。大スターなのに偉ぶらない。たとえば、グラウンドにあるスポンサーのマークを踏まないとか。ゴミを拾うこともそうだし、スライディングしたときに相手の野手を気遣ったり。こうしたことって、なかなか自然とできることじゃないと思うんです。そうした部分が人気の理由だと思いますね」
最後に、いま狙っているグッズを聞いた。
「以前は『大谷選手に会える権利』が欲しかったんですが、いまは無理でしょう。なので、ド軍で実際に着ていたユニフォームとかですね。サインとかより、実際に手に触れたものが欲しい。そのほうが親近感もあるし、『これを使っていたんだなあ』となるでしょうから」
取材当日、待合室は多くの患者であふれかえっていた。そのなかで、子供たちが目を輝かせ、大谷グッズを見入る姿が印象的だった。
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