序盤から日本記録更新を連発と、池江璃花子(17)は有言実行だった。4月8日までおこなわれていた競泳日本選手権の直前、池江は「感覚はすごくいい。自信を持って泳ぎたい」と語っていた。
これまで数々の種目で日本記録を更新し、“スーパー女子高生” として注目を集めてきた。だが、期待されて臨んだ2017年7月の世界選手権では、メダル獲得はおろか、100メートル自由形では予選落ち。
一方、その舞台でニューヒロインとなったのが、200メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した大橋悠依(22)だった。
「今大会でも本職ではない自由形でリレーの代表を摑むなど、弱点種目の克服に注力してきた。陸上トレーニングを並行しておこない、以前にも増して泳ぎに安定感がある」(専門誌記者)
しかし、それ以上に今大会で目を見張ったのが池江の “進化” だ。100メートルバタフライで記録した56秒38はリオ五輪銀メダル相当と、東京五輪でのメダル獲得も射程圏内になった。
「注目を集めてきたことに加え、怪我で思うように練習を積めていなかった。世界選手権後には約1カ月にわたるスペインでの高地合宿に参加し、周囲の雑音が少ない環境で徹底的に泳ぎ込んできた。苦手にしていた筋力トレーニングを週2回取り入れるなど肉体改造に励み、体はいっそう大きくなっている。泳ぎに推進力が増し、ラストの伸びが強くなった」(同前)
肩から腰にかけての美しい逆三角形は成長の証しだ。
(週刊FLASH 2018年4月24日号)