
阿部未悠(写真・スポーツ報知/アフロ)
JLPGAツアーの「明治安田レディス」最終日が7月19日、宮城・仙台GCでおこなわれ、3打差5位でスタートした阿部未悠(ミネベアミツミ)が、9バーディー、ノーボギーの大会コース記録となる63をマーク。通算20アンダーの好スコアで優勝し、優勝賞金1800万円を獲得した。
日本列島を襲う猛暑は仙台GCでも変わらなかった。気温は軽く30度を超え、見ているだけで汗だくとなる悪コンディション。それでも阿部は1番から飛ばした。4連続バーディーで発進し、前半だけで5つスコアを伸ばした。後半に入っても安定感抜群のショットでスコアメイクに努め、一時はトップと3打差に20人がひしめく大混戦を制することとなった。
優勝は“騒動前”の2024年4月の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」以来となる2勝め。2年3カ月ぶりの勝利だった。
2021年6月のプロテストに合格し、LPGAツアーのメジャー女王でもある古江彩佳らと同期で“プラチナ世代”のひとり。プロ転向からわずか3年でツアー初優勝と、もともと期待値は高かった。
また、2025年2月には選手会長に当たるプレーヤーズ委員長に就任。JLPGAの幹部と選手をまとめるという大役に、24歳の若さで就任しただけに、リーダーシップにも長けた性格だったのだろう。
ところが同年の開幕前、1人のキャディと3人のトップ女子プロの不倫が発覚。しかも、キャディの妻も女子プロということもあり、泥沼の「トリプルボギー不倫」などと報じられ、世を賑わせた。不倫相手のひとりであった阿部は、プレーヤーズ委員長辞任をJLPGAに申し出て受理された。
「不倫した3選手のうち、当時、もっとも成績を残していた川崎春花は開幕から5週連続でツアーを欠場。その後、復帰して涙ながらに謝罪したんですが、欠場することで注目度が上がってしまい、騒動が長引く要因になったようです。
逆に阿部と小林夢果は騒動後も試合に出続けると、騒動について聞かれることも少なくなっていったんです。その意味では試合に出続けたことが、功を奏したということです」(スポーツ紙ゴルフ担当記者)
2025年シーズンの阿部は、開幕当初こそ下位に沈んだり予選落ちもあったりしたが、夏以降はトップ10入りを6度経験。その好調ぶりは長く続き、11月後半のシーズン最後のメジャー大会『ツアー選手権リコーカップ』も3位タイの好成績でシーズンを終えた。
今シーズンに入っても好調さは続いた。18試合に出場し、予選落ちは4度だけ。ホステス大会でもあった7月9日からの『ミネベアミツミレディス』で2位と好調さを維持すると、翌週の2年3カ月ぶりの優勝につなげた。
優勝スピーチでは「素直にうれしい。初優勝から2年ちょっとあいてしまったが、その間、いいときも悪いときも支えてくださった多くのスポンサー、家族や友人に恵まれてここまで来られたと思う。自分のゴルフをして3勝め、4勝めを挙げられるようにがんばりたい」と涙ながらに語った。
「不倫騒動後、周囲の喧騒をよそに彼女は一貫して『私から言えることはありません』の姿勢を貫きました。謝罪したのもプレーヤーズ委員長を辞めた7月後半ですからね。試合に出続けたこともそうですが、自身のスタイルを貫いたメンタルの強さに驚かされた関係者は多いはずです。彼女は“強心臓”の持ち主だと」(ゴルフライター)
7月21日現在、獲得賞金は5825万9734円で9位、ポイントランキングは8位と、躍進のときを迎えている。
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