
大谷翔平(写真・桑原 靖)
7月21日現在(日本時間22日)、ロサンゼルス・ドジャースは102試合を消化し、64勝38敗とナ・リーグ西地区を独走。まだ8月に入っていないというのに、2位ダイヤモンド・バックスに11.5ゲーム差をつけているのだ。
その好調なド軍にあって大谷翔平は、打者としては97試合に出場して打率.287、22本塁打、60打点。打者を評価する指標の1つで、出塁率と長打率を足した値であるOPSは0.925を記録しており、高水準を維持している。
投手としては14試合に登板して8勝2敗、防御率は驚異の1.79。1イニング当たりに許す走者数であるWHIPは0.95と、これまた素晴らしい記録となっている。
「ここまで、投打両面でこれだけ素晴らしい記録を残していることを考えれば、4年連続5度めのシーズンMVPは間違いないと見られています。左ひざの炎症で先発を2度回避しましたし、今後も間隔を空けての登板になることは間違いありません。それでも2023年以来の二桁勝利は挙げるでしょう。
そもそも、現地では『大谷が投打でこれまでのような成績を挙げ続けるなら、誰もMVPの対抗馬になることはあり得ない。もしなれるとしたら、シーズン70本塁打を記録するなど、何か特別な成績を残さなければ無理だ』と、MVP選出の投票権を持つ記者も見ています。
しかも大谷は成績のみならず、不可能と言われた二刀流を続けているわけです。『これからMLBを目指す子供たちへの影響力は計り知れない』とさえ言われています」(現地記者)
一方、MVPよりも欲していると言われるサイ・ヤング賞については、かなり厳しい見方をされているようだ。
「現時点では、『難しい』と言わざるを得ません。まず挙げられるのが、投球回数が伸びないこと。サイ・ヤング賞受賞のためには、先発投手ならば最低でも規定投球回数を超えることが条件です。規定投球回数はチームの総試合数と同じなので162イニング。大谷は 現時点で85.2イニングですので、今後10試合に先発したとしても、すべてで7イニング投げなければ規定投球回数に届きません。これはかなり厳しい数字です。
そして、最大の要因が、左ひざの炎症です。いくらバッティングには影響がないと言っても、打席に立ち続ければ負荷はかかります。また、左ひざを無意識にカバーすることがあり、そうすると右ひざに悪影響を及ぼすおそれがあります。
じつは松井秀喜さんがそうでした。2007年、松井さんは右ひざを痛め、オフに手術。そして、翌年に左ひざも手術しました。
大谷は試合に出ながら治す選択をしているようですが、まず治療ありきで臨まなければ、選手生命を脅かすケガとなりかねないという見方もあります」(前出記者)
スラッガーであり、体重100kg近い巨漢でもある大谷。やはり膝への負担は大きいようだ。
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