「マイナビオールスター2026」第2戦で最優秀選手賞を獲得した中日・細川成也外野手(手前)、敢闘選手賞を獲得した後列左から、広島・岡本駿投手、巨人・大城卓三捕手、ソフトバンク・柳田悠岐外野手(写真・共同通信)
日本プロ野球界のオールスターといえば “夢の祭典” と呼ばれ、セ・パ両リーグの選ばれし選手たちのプレーを、ファンは固唾を飲んで見守ったものだった。
古くは江夏豊(阪神)の9者連続三振、PL学園の同期、桑田真澄(巨人)と清原和博(西武)の真剣勝負、新庄剛志(日ハム)のホームスチール、そして藤川球児(阪神)対カブレラ(西武)の全球ストレート宣言からの勝負などなど……。数々の名場面、名勝負を生み出し、だからこそ多くの人たちが、オールスターを “夢の祭典” と認めたのだろう。
しかし、いまファンはオールスターを “夢の祭典” と認知しているのか。「マイナビオールスター2026」は7月28・29日の両日でおこなわれたが、こんなことがあった。
主役となったは、グラウンド外でもたびたび話題を提供する楽天の辰巳涼介外野手。28日の第1戦では、レンズ部分に2枚の楽天カードを使用した “楽天カードマンメガネ” をかけ打席に入った。
ところが「(自分が)どこに立っているのかも見えなかったので、さすがにやめました」と途中でギブアップ。ただ、第2戦で塁に出ると、そのメガネをかけて二盗、捕手の悪送球も絡んで三進したのだった。
「球場に来ていた一部のファンには、辰巳選手のパフォーマンスは受けていたようですが……。ただ、やはりファンは “これぞプロ” というプレーを期待して球場に来ているわけです。
第2戦は地方の富山市民球場でおこなわれただけになおさらでしょう。地元住民は年に何度もプロのプレーを間近で見られるわけではないので、とくに真剣勝負でのプロの技を見たかったはずなんです。なによりも視界が悪くなり、辰巳がケガするようなところをファンは見たくなかったはずですから。
今回のオールスターでは、最優秀選手賞に300万円、敢闘選手賞3人に100万円、そしてマイナビドリーム賞に100万円が贈呈されるわけですが、今後はお笑いや盛り上げに貢献した選手に『“演技賞” なんてものができるのでは』といった話が記者席でも出たくらいです」(スポーツ紙記者)
もはや “夢の祭典” ではなくなりつつあるオールスターに対し、Xでも嘆く声が多く寄せられている。
《辰巳って… 面白いと思ってるんだろうけど、私は面白いと思わない…オールスターってこんな芸能人の草野球みたいな感じでしたっけ?観るのやめます。》
《プロ野球オールスターもつまらなくなったよな 調子こいてるバカどうにかしてほしい#辰己》
《実力者揃えたら真剣勝負で魅せろや 最近プロ野球観なくなった理由がここに集約されてるわ つまらない》
今回の辰巳の “奇行” 以外にも「オールスターの不人気の理由がある」と前出の記者が続ける。
「多くのファンの声を拾ってみると、まず大谷翔平選手らスター選手のMLBへの流出が大きいです。加えて、いまはシーズン中に交流戦がおこなわれることで、かつてほどセパの対決に希少性がなくなっています。
そして、今回のようなあまりにもふざけた演出が多くなり、真剣勝負の緊張感が薄れてしまっていることもあります。NPBとしても、こうしたファンの声を真剣に検証する必要があると思います」
ファンの目も肥えてきたなか、多くの人が楽しめるオールスターを期待したい。
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