
3年連続MVPに黄色信号が灯る大谷翔平(写真・共同通信)
シーズンも終盤を迎え、チーム成績とともに個人成績も気になり始めた今季のMLB。なかでもナ・リーグのMVP争いは、近年では珍しいほど熾烈な戦いとなっているという。もちろん、今季も有力候補に挙げられるのがロサンゼルス・ドジャース所属の大谷翔平だ。
「もし大谷が例年通りの二刀流での活躍があれば、こちらでは『毎年MVPは彼で決まり!』と言われているんです。まず打で圧倒的な数字を残し、加えて投でも二桁勝てば誰もこれに匹敵する貢献度を残すことは難しいですからね。何しろ“2つのポジション”での活躍ですから。そのくらい二刀流は凄いことと認知されていました。
今季に関しても前半戦で打のほうはまずまずでしたが、投では防御率がずっと1点台で、しかも二桁勝利は確実の活躍ぶり。オールスター前には3年連続、満票でもMVPは当確とさえ言われていました」(現地記者)
ところが、ここに来て「雲行きが怪しくなってきました」と続ける。
「大谷は右腕の違和感と左膝の怪我により、7月3日(日本時間4日)に先発して以来、一度も登板していません。それがMVP争いの独走に待ったをかける格好となっているんです。
これまでは投打の2部門での活躍でしたが、いまは打つほうだけ。コンスタントに打ってはいますが、ホームランに関していえば例年のように量産しているわけではありません」(同前)
そして、ここにきて強烈なライバルが出現した。それがシカゴ・カブス所属のPCAことピート・クロー=アームストロング外野手だという。
「PCAは大谷同様1番を任される走攻守すべてにハイレベルなプレーを見せる、近代野球の申し子のような選手です。8月18日(日本時間19日)現在、PCAは打率.282、31本塁打、79打点と、大谷とほぼ同じというハイレベルな数字で争っています」(スポーツ紙記者)
また2人は、お互いの成績を意識し合っている節があるという。
「8月17日(同18日)のコロラド・ロッキーズ戦で大谷は2打席連発の28、29号を放てば、PCAはシカゴ・ホワイトソックス戦で29号先頭打者本塁打に加え、30号サヨナラ弾も記録。この日の打撃成績は、2人で申し合わせたかのように、ともに5打数4安打3打点。チームを勝利に導いています」(同前)
翌日も同カードで大谷が30号を放てば、PCAも31号と譲らないのである。
「近年稀に見るハイレベルな争いですが、現時点では『PCAがリードしている』と多くの評論家が認めています。
打での貢献度では互角ですが、走と守ではPCAが圧倒的なんです。PCAの31盗塁に対して大谷は7盗塁ですからね。
また、中堅の守備はMLBナンバーワンと言われている反面、大谷はDHで守備につきません。近年のMVP投票で重視される数字の一つであるbWAR(勝利貢献度)もMLB全体で1位の7.7に対して大谷は同3位の6.7となっています。
ただし、大谷の逆転は十分にあり得ます。それは投手としての活躍ですね。シーズン終盤に先発なり抑えで活躍すれば、bWARも上がっていきますからね」(スポーツライター)
3年連続5度めのMVPは、“投手大谷”がカギを握っているようだ。
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