
横浜高校の織田翔希投手(写真・馬詰雅浩)
今春の選抜を制し、夏は松坂大輔を擁した1998年大会以来28年ぶりの全国制覇を目指した横浜高校だったが、無念の準決勝敗退となった。
先発した織田翔希投手(3年)は、ここまで大会史上最速となる156kmを連発。だが、今大会5試合めの登板ということもあり、疲労の色は隠せなかった。智弁和歌山の楠本龍生内野手(3年)に今夏初被弾となる3ランを浴びるなど、2回1/3を8安打4失点でKOされた。
しかし、敗れてなお、その評価は下がることはなかったという。
「在京のあるスカウトが語っていましたが、間違いなく“世代別ナンバーワン”の投手。『NPB12球団で欲しくない球団はない』と断言していましたからね。ドラフトでは1位指名で多くの球団が競合することは間違いありません。
また、注目しているのはNPBだけでなくMLBも一緒。その証拠に横浜高の初戦となった沖縄尚学戦では、NPB12球団のほか、ドジャース、ヤンキース、メッツ、パドレス、レンジャーズなどMLBのスカウト陣がバックネット裏に陣取っていましたからね」(スポーツ紙記者)
こうなってくると今秋のドラフト会議が待ち遠しいが、敗戦後の横浜高・村田浩明監督のコメントも注目度に拍車をかけた。
村田監督は「ずっと、そっち(メジャー)も日本も視野に入れながら。どうするかというのを、大会が落ち着いたんで、これから相談します」と語っているのだ。
つまり、高校卒業後の進路は、日本だけでなく、アメリカも視野に入れているということになる。
そこで、NHK BSのメジャーリーグ解説でもおなじみの武田一浩氏に織田の可能性について聞いた。
「ここ数年、色々な若い投手を見てきましたが、間違いなくいちばんいい投手と言えますね。ストレートがシュート回転しないところがいい。シュート回転すると球の質が弱くなって打たれるケースが出てきますからね。
また投球フォームも力んで投げていないのがいいですね。球の質はまだプロには及びませんが、今後良くなってくることは間違いないでしょうから、そうなれば、そうは打たれなくなると思います。ドラフトでの1位競合は間違いないでしょう」
では、MLBのドラフトの可能性は?
「十分あると思いますね。これはもう本人の考え方次第ですが、僕は日本のプロでやってから行ったほうがいいと思っています。日本でやれば試合も多く経験できるだろうし、そこで圧倒的な実績を作ってから行けばいい。そうすれば契約も変わってきますから。
いまのところ弱点もあまり見えてこないですね。強いていえば体も細いから、準決勝のようにまだ連投がきかない。ただこれも時間が解決することですから。
僕は伸びしろしかないと思っています。160km? すぐに出るでしょう。18歳で出ますよ(笑)」
ちなみにNPBのドラフト1位で指名されると、契約金の上限が1億円プラス出来高5000万円となっている。
一方、MLBとなると桁が違う。2025年にオークランド・アスレチックスとマイナー契約した桐朋高の右腕・森井翔太郎の契約金は、151万500ドル(約2億3621万円)。アメリカの場合は、マイナー契約でもNPBのドラフト1巡目指名選手よりも多くの契約金を手にできることが証明されたのだ。
そしてア・リーグ中地区で快進撃を続けるシカゴ・ホワイトソックスが、今年のドラフトで全体1位指名したロック・チョロウスキー内野手の契約金は、1035万ドル(約16億6000万円)。ドラフト指名選手としては史上最高額となる契約金だった。
織田の選択やいかに。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







