
阪神タイガースの伊原陵人(写真・共同通信)
阪神タイガースは、8月20日、伊原陵人投手が2026年1月に泥酔して女性へ暴力を振るったとする『FRIDAY』の報道を受け、出場選手登録を外したと発表した。
阪神の嶌村(しまむら)聡球団本部長は「オフに起こったプライベートの案件ではありますが、見過ごすことはできない。当面の間、2軍で調整するように伝えました。すべての野球ファンの皆様方、関係各所の皆様方に深く深くお詫び申し上げたいと思います」と憔悴しきった表情で述べた。
伊原本人も「このたびは、ファンの皆様をはじめ、多くの皆様にご心配をおかけし、お騒がせしておりますこと、心よりおわび申し上げます」と、球団を通じて謝罪コメントを発表した。
伊原は、智弁学園高校、大阪商業大学、NTT西日本と、野球の名門を経て、2024年、ドラフト1位で阪神に入団。レベルの高い阪神投手陣のなかでも早くから頭角を現し、1年めに5勝(7敗)を挙げていた。
「2年めの今年はキャンプ、オープン戦と好調を維持し、みごと開幕ローテーション入りを果たしていたんです。4月2日の横浜DeNAベイスターズ戦では初先発、初勝利をあげるなど、飛躍の年になると球団も大きな期待を持っていました。
ただ、その後はケガなどもあり、登録抹消も経験しました。8月16日の広島東洋カープ戦では4勝めをあげましたが、球団が期待したとおりの活躍とはいきませんでした」(スポーツ紙デスク)
そんななか、今季同じく期待されていた人物がいる。広島の小園海斗内野手だ。
「小園も2025年に首位打者を獲り、今年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパン入りを果たすなど、飛躍を大きく期待されていました。ところが、“ゾンビたばこ” 疑惑によって、成績もそうですが、メンタル面でも落ち込みがひどく、登録抹消となりました。
この2人に共通しているのは、前年の活躍から大きな期待を寄せられて開幕を迎えたものの、ともに裏切ったこと。報道陣の間では、『期待を大きく裏切った成績しか残せないなら、プライベートで何かあったのでは、と疑ったほうがいい』という見解は共通のものです。その件が気になって野球に集中できない、と見るからです」(同)
ただ、2人は登録抹消という共通点はあるが、「球団の対応に大きな違いがありました」と続ける。
「伊原の場合は、週刊誌で報道されるとすぐに阪神が対応し、登録抹消が決まりました。暴力行為と思われる写真が掲載されたことも、対応の早さにつながったのでしょう。
一方、小園は、疑惑を持たれるような写真が掲載されたものの、 “ゾンビたばこ” を吸っている直接的な写真は掲載されていません。そのため、球団は『グレーのまま逃げ切りたい』と考えたようで、登録抹消までに長い時間をかけてしまった。それがカープファンの怒りを買い、観客動員数が大きく減少する結果となってしまったのです。
その意味では、阪神の対応は素早く、“事件” を鎮静化する効果もあったと思います」
読売ジャイアンツの阿部慎之助前監督の長女への暴行事件でも、翌日には辞任するなど、本人、巨人の対応が素早かった結果、いまではこの件について話題になることはほとんどなくなっている。
球団のトラブル対応の差が、如実に現れたようだ。
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