
藤浪晋太郎(写真・共同通信)
第108回全国高校野球選手権大会は、智弁和歌山(和歌山)が健大高崎(群馬)に4-3で逆転勝ちし、5年ぶり4回めの優勝で幕を閉じた。
かつて甲子園の“主役”として活躍した、横浜DeNAの藤浪晋太郎と中日の根尾昂(あきら)。6歳の年齢差はあるが、ともに大阪桐蔭高で全国を制し、鳴り物入りでプロの世界の扉をたたいた。だがその2人に、暗雲が垂れ込めている――。
藤浪の1年めの活躍は圧巻だった。ドラフト1位で阪神に入団し、快速球と落差の大きいフォークボールでローテーション投手として大活躍。入団から3年連続で2桁勝利を記録し、阪神の若きエースとなった。ところが、その後は極度の制球難に陥り、活躍の場をMLBと横浜DeNAに移しても、復活の兆しさえ見せることはできなかった。
迎えた今季も同様で、直近の試合は8月20日の巨人戦(横浜スタジアム)も苦しい結果となっている。
「この時点で1軍のマウンドが3回めということからも、いかに不振が続いているかわかると思います。もはや“ノーコン”とさえいわれる制球難はこの日も顔を出し、2回1/3で4安打3失点4四球。とにかくストライクが入らない。3回もたなかったわけですが、要した球数は63球にも達しました。これでは首脳陣も怖くて使えません。
ところが翌8月21日の阪神戦では、古巣ということもあり、試合前に顔見知りのメンバーと談笑していました。前日のあまりにもひどい内容から、この日、登録抹消されていたんですよ。期待を裏切ったにもかかわらず、反省の様子が見えない行動に、首脳陣はあきれ返っていました」(スポーツ紙横浜DeNA担当記者)
2018年に4球団競合の末、ドラフト1位で中日に入団した根尾は、さらに苦しい立場に追い込まれている。入団当初は“二刀流”も期待されたが、2022年から投手に専念した。
「今季は開幕早々の4月8日、横浜DeNA戦でプロ8年めにして初勝利を挙げたので、『ようやく才能が開花したのか』と大いに期待されました。ところが、その後は打ち込まれることが多く、5月8日に出場登録を抹消されて以降、一度も1軍に上がれていません。
8月11日のファーム・リーグ横浜DeNA戦では9回に登板しましたが、1死も取れずに6安打2四球7失点でKOされました。今季はファームで0勝3敗、防御率8.35と散々な結果に終わっています」(スポーツ紙中日担当記者)
高校時代は華やかな実績を誇った2人だが、現在はともにファーム暮らしで、復調の兆しすら見えない。
「ともに特筆される資質を持っているのは間違いありませんが、もうひとつ、共通しているのが、アドバイスをあまり聞かないということ。何を言われても、我が道を行くタイプです。
藤浪に関しては、コントロールを見直す意味でも、もっとシート打撃を取り入れた練習をすべきとアドバイスされていますが、あまりやりたがらない。 根尾は非常に頭のいい選手で、コーチ陣をしのぐとさえいわれる理論の持ち主。逆にそのことが邪魔しているように見えます。
2人とも考え方を変えなければ、1軍から再度、声がかかることはないでしょう。すなわち“肩たたき”の危機にも追い込まれているということです」(スポーツ紙デスク)
甲子園をわかせたスターだが、すでに藤浪は32歳、根尾は26歳。「来年こそは」と言っていられる年齢ではない。
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