
大谷翔平(写真・桑原 靖)
8月29日(日本時間30日)、ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、大谷翔平選手の次回登板について言及した。これまでは8月31日に投げさせると語っていたが、「登板を選択肢から外す」とコメントした。大谷は7月3日(日本時間4日)のサンディエゴ・パドレス戦に先発して以来、一度も登板していなかった。
「奇妙な会見だったと言わざるをえません。登板回避の理由を上腕二頭筋の違和感や左膝の炎症で、その2カ所の状態はよくないからとのことでした。となれば、なぜ試合に出続けているのかという疑問があります。大谷はDHなので、一応は試合に出ても上腕二頭筋には影響がないといわれています。
でも膝に関しては、打撃ではそうはいきません。それでなくても最近の打撃では内野ゴロが多く、なかには微妙な当たりで全力疾走を強いられることも結構あります。当然膝への負担は大きくなります。ところが投げない理由の1つに膝の炎症があげられるのは、つじつまが合いません。それほど悪いのなら、休ませるべき。上腕二頭筋についても、なぜ実戦形式の登板(ライブBP)をやらせたのかという疑問も重ねて残りました」(スポーツ紙記者)
当初の予定では、最初の登板では1回限定にし、その後数週間かけて徐々に投球数を増やしていくことだった。そして10月に入ったころには、これまで同様に先発し、6回から7回を投げる。それはすべて、ポストシーズン(PS)をにらんだものだった。しかし、今回のロバーツ監督の発言によって、復帰計画は事実上の白紙に戻ったことになる。
ド軍ファンからは悲鳴が聞こえてきそうだが、前出の記者は「悲観する必要はまったくない」と続ける。
「ド軍は今後のローテーションを大谷、山本由伸投手、佐々木朗希投手の日本人トリオに、移籍してきたタリク・スクーバル投手、復帰組のブレイク・スネル投手、タイラー・グラスノー投手の6投手で回していく構想でした。現在は大谷に加え、佐々木も右手指のマメで負傷者リスト入りと2人が外れていますが、佐々木は復帰までそうは長くかかりません。また、復帰組の2投手が『さすが!』というピッチングを続けています。ローテーションの人数の関係で仕方なく外したエリック・ラウアー投手もいる。無理に大谷をローテーションに組み入れる必要はないのです」(同前)
じつは、こうした意見を推す声はアメリカ国内でも多く、しかももっと過激だという。
「地元紙の『ロサンゼルス・タイムズ』は、『今シーズンはもう登板すべきではない』といった記事を載せましたが、ほかにも同調するメディアは多くあります。その理由のほとんどが『投げることで打撃への悪影響が出る』ということと、『大谷が無理して復帰するほどド軍のローテーションは困っていない』というものです。むしろ、打線のほうが湿りがちなので、打撃での貢献を願っているファンは多いのです。また、大谷はMLBにとっても代えがたい存在で、1日でも長くプレーしてほしいという意見が圧倒的。そのためには、そろそろ二刀流を封印し、『野手に専念すべき』といった意見も出始めています」(現地記者)
不可能とされたことを次々と成し遂げてきた野球界の至宝。気づけば32歳となり、ケガが増え、完治まで時間がかかっていることも事実だ。決断のときが迫っているのかもしれない。
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