ダルビッシュ有
2025年オフに、自身2度めのトミー・ジョン手術(肘内側側副靱帯の再建手術)を受けたサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手。今季は全休し、来季開幕での復帰に向け、リハビリに専念している。
その模様を自身のXに投稿しているが、すでに投球練習も再開。8月27日に公開した動画には、右腕の力強い振りが確認でき、「復活の日も近い」と思わせるものだった。
MLB公式ページにもダルビッシュの言葉として「満足できる内容でした」と掲載されている。ところが、この状況について、ダルビッシュ本人とパドレス側では、受け取り方に大きな違いが見えているようだ。
「ダルビッシュのブルペンでの投球内容やコメントを見る限り、来季開幕へ向けたリハビリは順調に進んでいると感じさせました。ところが、米メディア『Al Bat』では、パドレスのクレイグ・スタメン監督の言葉として、
『彼はまだ、本当に復帰したいのか、引退したいのか、あるいは球団での次の役割は何になるのか、わかっていない。我々は彼に時間を与え、自由にやらせている。いまはブルペンで投球練習をしているところだ。最終的な決定権は彼にある。彼がやりたいことをやりたいときにやるだろう』
といったショッキングなコメントを紹介しているのです。
さらに、ダルビッシュの代理人も、今後、現役を続けるかどうかについてはコメントを出していないといいます。スタメン監督は本人に任せているというより、もはや放置しているかのような態度ですし、大きな話題を呼ぶことになりました」(現地記者)
両者に大きな隔たりがあるが、こうした現象は今回が初めてではなかった。
「ダルビッシュは、2023年2月、パ軍と6年総額1億800万ドル(当時のレートで約142億円)の契約を結びました。この時点で36歳のベテランで、契約満了時は42歳となるだけに、異例の長期契約と言われました。
ダルビッシュはパ軍に感謝し、だからこそ今回の手術で全休が決まったとき、その間は『年俸をもらうわけにはいかない』と返金を申し出たわけです。
そして、自ら『制限リスト』に入ったと言われています。『制限リスト』とは、チームの支配下に身を置きながら、チームを離れることを意味します。その間、チームは選手に年俸を払う義務はありません。
パ軍は『負傷者リスト』に入ってもらい、その間の年俸を払うと言ったのですが、ダルビッシュが拒否したといいます。日本ではダルビッシュの男気を称える声が続出したのですが、アメリカではそうではありませんでした。
『契約は選手が勝ち取った権利であり、ケガなどでプレーできない間でも年俸はもらうべき』といった声が圧倒的だったのです。ダルビッシュの行動が、むしろ悪しき例と捉える選手も多かったと聞いています。この問題でもダルビッシュとパ軍の意思の疎通ができていなかったのでしょう」(前出・記者)
パ軍との契約はあと2年残っているが、今後の去就については、まだまだ不透明な部分があるようだ。
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