
大谷翔平(写真・桑原靖)
9月13日の『サンデーモーニング』(TBS系)に出演した落合博満氏の発言が注目を浴びている。
ロサンゼルス・ドジャース所属の大谷翔平が、右腕上腕二頭筋の炎症で15日間のIL(負傷者リスト)入りしたが、日本のメディア報道では「ポストシーズン(PS)をにらんでのもの」「リハビリを兼ねた休養」など、楽観視するものが多かった。
しかし、これらの報道に異を唱えたのが現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を日本一に1度、4度のリーグ優勝に導いた落合氏だった。
番組では、「これはPSを見据えての措置なんだろうと思います。でも、報道されているような軽い状態のケガではないんだろうと思います。ギリギリいま、休まなければ、PSに間に合わないという苦渋の決断なんだろうと思いますよ」と推測したのだった。
その根拠としてあげたのが、大谷の打席での仕草だった。9月2日(日本時間3日)のセントルイス・カージナルス戦で4打席連続三振を喫したが、ファールのたびに右腕を振って痛みを和らげようとしていたのだ。
これを見た落合氏は、「本人はそんなに痛い痛いって言う選手じゃないですから。それをあそこまで膝と腕ということを言うってことは……。それと首が悪いって言ったでしょ。だから普通の選手だったらゲームに出られるような状態ではないんだと思う」と、むしろ重症を疑う言葉まで発したのだ。
この時点ではまだ、大谷のケガの状態を楽観視する声のほうが多かった。ところが、“落合発言” の翌日の13日(同14日)、デーブ・ロバーツ監督から大谷の右上腕の炎症状態および練習についての言及があった。
それによると、「彼はまだ、バットを振っていない。できれば月曜日か火曜日にスイングを再開できればと思っている。いまは治療を受けている」と、まだ練習すら再開していないことが明らかになった。
「この発言に驚いた人は多かったと思います。それまではPSに向けてのIL入りと捉えたメディアが多かったなか、『もしかしたらPSに間に合わないかもしれない』といった大谷の状態に懐疑的な報道も出始めたからです。それと同時に、大谷の状態を言い当てた落合氏は、あらためて『見る目が違う』と評価されました」(スポーツ紙デスク)
ド軍は14日(同15日)、敵地でのシンシナティ・レッズに4-1で勝利し、14年連続となるPS進出を決めた。試合後、クラブハウスではロバール監督のスピーチに続き、歓喜の祝杯があげられた。ただ、その裏ではド軍は深刻なチーム状況に追い込まれていた。
「大谷翔平はもちろんのこと、攻守の要であるフレディ・フリーマン一塁手も右膝痛でこの日も欠場したんです。直近の5試合で3度めの欠場となりました。
そして、投手陣の心配も尽きません。
今季、抑えの切り札として獲ったエドウィン・ディアスは期待を大きく裏切って戦力になっていません。現在はマイナーで調整中ですが、13日(同14日)の4度めとなるリハビリ登板でもフォーシームは球速もキレも戻らず。2安打、3四球、5失点の惨憺たる結果で、2死をとっただけで1イニング持たず。4試合では計3回1/3で防御率15.60とPSでの復帰は絶望的となっています。
また、最速168キロのフォーシームで、今季ブルペン陣では最も安定していたエドガルド・エンリケスが腰痛のためIL入りとなりました」(同)
ド軍はPS進出を決め、リーグ優勝3連覇へのマジックも「3」となった。しかし、ようやく大谷は15日(同16日)に打撃練習を始めるとのことで、ワールドシリーズ3連覇に不安は尽きない。
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