
新庄剛志
10月12日におこなわれた「クライマックスシリーズ(CS)パ」ファーストステージの第3戦は、日本ハムが4対1で西武ライオンズを下し、ファイナルステージへの進出を決めた。
ファイナルでは、ソフトバンクホークスと日本ハムが3年連続の対戦とあって、盛り上がりは必至だが、Xではこんな声も……。
《日ハムにしてみたら日本シリーズより高い壁が待ち構えてるな 5勝しなきゃならんとか》
《5勝しなきゃいけないの普通に意味不明 日本シリーズですら4勝なのに 金儲け主義やめろ》
など、CSの制度について疑問や批判的な意見が多いのだ。
「今回、日本ハムが日本シリーズに進出するためには、ファイナルステージでソフトバンクに5勝する必要があります。これは、2026年のCSから導入された、新しいルールのためです。
これまでは、1位球団に1勝アドバンテージが与えられ、最大6試合で先に4勝した方が勝ち抜けとなっていました。
ところが新ルールでは、ファイナルステージに勝ち上ってきた球団が『リーグ1位球団と10ゲーム差以上』または『勝率5割未満』だった場合に限り、1位球団に2勝のアドバンテージが与えられます。セ・リーグは通常どおりですが、パ・リーグは、1位ソフトバンクと3位日本ハムは13ゲーム差で、新ルールが適用されます。
ただ、ここで新ルールがややこしいのは、アドバンテージを加味したうえで『最大7試合で先に “5勝” したほうが勝ち抜け』となる点です。
通常は4勝で勝ち抜けだったのに、新ルールが適用されると、1勝多く必要なわけです。つまり、日本シリーズに進出するために必要なのは、日本ハムが5勝、ソフトバンクは3勝ということです」(スポーツライター)
圧倒的な成績を残した球団の有利性を反映させるため、消化試合を減らし、レギュラーシーズンの価値を高めるのが目的だが、なにか釈然としないというファンも多いようだ。
「日本シリーズが4戦先勝なのに、その前段階のCSで5勝を求められるのは、たしかに “ちぐはぐ感” があります。また、仮にソフトバンクがCSで3勝4敗と負け越しても、アドバンテージにより勝ち抜けるという “矛盾” もあります」(同)
新ルールの背景には、ビジネス的な目的もあるのだという。
「CSの入場料収入や放映権料はすべてホームの球団に入ります。もし新ルールがアドバンテージの導入だけであれば、ソフトバンクが先に2連勝してしまえば、そこでCSは終了です。
しかし、『先に5勝したほうが勝ち』という新ルールによって、試合数は引き延ばされます。CSはドル箱興行だけに、1試合でも多くやりたいという球団側の経済的事情も加味された側面は否定できないでしょう」(同)
今季、ソフトバンクと日本ハムの対戦成績は、5勝18敗2分でソフトバンクが圧倒している。日本ハムが勝ち上がるには、1シーズン分の勝ち星をわずか7試合であげる必要がある。たしかに「日本シリーズより高い壁」なのだ。
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