
松井秀喜(写真・桑原靖)
巨人の第21代監督に就任した「生え抜きで4番打者」だった松井秀喜。その人気ぶりは、監督になったいまも、とどまることを知らない。
10月30日からジャイアンツ球場とジャイアンツタウンで始まった秋季キャンプ。11月1日には第1クールを終えたが、この3日間で集まったファンは、計2万120人だった。この集客数がいかにすごいかは、2025年と比較すれば一目瞭然だ。
昨年の秋季キャンプは10月29日からスタートし、13日間で集まったファンの数は2万3116人だった。松井人気にあやかり、わずか3日でその数に迫る勢いなのだ。
3日連続で秋季キャンプに駆けつけたベテランのファンは、「松井新監督を熱望していたファンは多い。とくに年配の方はそうでしょう。もう、グラウンドにいてくれるだけでいいわけだけど、願わくば、長嶋茂雄さんの意思を継いだ背番号90番のユニホーム姿を早く見たいよね」と、興奮を隠さず語ってくれた。
松井監督は、就任会見で背番号を90番に決めた理由を「長嶋さんがつけていた番号で、選手・長嶋茂雄がいない巨人で苦労された反面、大きな情熱で向き合ったと思う。その気持ちを受け継いでいきたい」と話した。
そのうえで、「長嶋さんが昨年89歳で亡くなった。今年90歳。その年に90をつけるのも(理由の)1つです」と語った。また、「現役時代のほとんどが背番号55でしたが、現役最後のタンパベイ・レイズでは35番だったこともあり、足すと90だなと思って、新たなスタートを切るにはいいと思った」と、集まった報道陣を笑わせた。
さまざまな思い出が詰まった「背番号90」のお披露目はまだだが、どうやら来年の秋季キャンプになりそうだ。もったいつけるあたりも、背番号90の “本家” の遺志を継いだようだ。
ところで、長嶋氏が現役を引退し、背番号を90番に変えたのは監督1年めの1975年のことだが、その理由についてはあまり語られたことがない。だが、10月30日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、金曜コメンテーターで息子の長嶋一茂が内情を明かした。
MCの羽鳥慎一アナウンサーが「90番どうですか?」と一茂に振ると、「ビックリしましたね」と応じ、それから一呼吸おいて「90……。また余計なことを言うかもわかんないけども」と語り始め、「90ってぼくがつけたんですよ」と、衝撃の告白をおこなった。
一茂が小3のときに父は引退するのだが、「監督になったら何番がいい?」と聞かれたという。一茂は「適当に90番がいいんじゃないと答えたんです。(なぜなら)背番号3番で、サード(三塁手)で、打順が3番だったから、それらを足してゼロをくっつけたら90になる。小学生としてすごく安易な」と告白したのだ。
さらに「もう50年くらい前の話だけど、背番号90っていい数字ですよね。『ナイン(9)の輪(0)と書きますよね』と言われたりもしましたが、それは大人が後づけしたもの。(小3の)自分にはそこまで考える頭はなかった」と笑わせた。
いまや自他ともに認めるコメンテーターとなった一茂だが、久々に野球関連で注目を集める結果となった。
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