スポーツ
高校野球芸人が明かす鉄板ネタ「監督は、選手より個性派揃い」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2018.08.11 16:00 最終更新日:2018.08.11 16:00
8月5日に開幕した第100回の夏の全国高校野球選手権大会。史上最多の56校が、3代目の深紅の大優勝旗を懸けて熱戦を繰り広げる。そんな記念大会の「裏見どころ」は? 三度の飯より高校野球が大好きな、いけだてつや(35)が抱腹絶倒の裏ネタを披露する。
まずは、今大会優勝候補筆頭、大阪桐蔭を率いる西谷浩一監督のエピソードから。
【関連記事:かみじょうたけしが選ぶ大阪桐蔭「夏の甲子園」名勝負】
「体が大きいせいか、選手と同じ大きさのフォント(書体)のユニホームを着ると、TOINの文字が小さく見えるんです。それを嫌ってフォントを選手より1.5倍も大きくしたユニホームを着ています」
古豪の龍谷大平安は、春夏通算100勝まであと1勝。原田英彦監督も、ユニホームへの思い入れは人一倍強い。
「HEIANの文字を美しく見せるため、筋トレを怠らない。だけど最近は、筋肉をつけすぎたのか、ノックする際におっぱい周辺の筋肉が邪魔で振りづらそうです」
「平安愛」も強烈すぎるのだという。
「奥さんがユニホームと下着を一緒に洗濯しようとしたら、激怒して離婚騒ぎになったというエピソードがあります。今夏、府大会を勝ち上がるたびに、『お前たち、最高だぜ~!』と叫ぶのがお約束。このセリフは、ディズニーシーのタートル・トークを真似たものなんです」
大阪桐蔭の対抗馬と目される智辯和歌山は、目下ライバルに公式戦5連敗中。高嶋仁監督は雪辱に燃えている。
「年間80回、自宅から徒歩で片道20キロの高野山へ赴き、滝行に励んでいます。道すがら、打順の構想を練る。旅好きで、好きな番組は『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)」
強豪・横浜の平田徹監督と選手には微妙な距離が……。
「活躍した選手にハグやキスをする癖があるんです。昨夏、本塁打を放った増田珠選手が、ベンチで監督のハグを避ける身ぶりをしていました」
明石商の狭間善徳監督は、派手なパフォーマンスが有名。
「つねに感情を抑えることなく爆発させるので、選手が驚くほどの喜び方をします。パフォーマンスに注目です」
藤蔭の原秀登監督は、28年ぶりに母校を甲子園へ導く。28年前は、自身が選手宣誓をした経験を持つという。
「県大会で優勝したときの映像を、監督の娘がツイッターに上げて話題になりました。日ごろ、選手にガッツポーズ禁止を命じる原監督ですが、『これが選手にガッツポーズをするなっていう監督(父)のガッツポーズです』と、娘の説明書きが笑いを誘いました」
広陵の中井哲之監督は、第62回大会(1980年)に1番ショートで出場。準々決勝の天理戦2対4で敗退。
「天理の名物応援曲『ワッショイ』がトラウマとなって、母校へ『ワッショイ』のような、相手チームに圧をかける応援曲を依頼したんです。完成したのが『チアソング』。昨夏の準決勝、この応援歌の後押しもあって、天理に雪辱を果たしました。タオルを使った応援は、いまや甲子園の名物となっています」
12年連続出場を果たした聖光学院の斎藤智也監督は、中学生からの人望が厚い。
「強豪校にもかかわらず、いっさいスカウトをおこなわない。選手は斎藤監督に憧れて入部してくる。練習量もすごすぎる。24時間寝ないでひたすらバットを振る合宿を張ったり、熊よけの鈴だけを身につけ、山を登り下りして心身を鍛え抜くんです」
個性派揃いの監督たちもアツいぞ!
いけだてつや
人力舎に所属するピン芸人。熊本市立(現・必由館)高校時代は野球部所属。本業の合間を縫って、将来性のある高校球児の名を聞きつけては全国行脚。有名監督の知り合い多数
(週刊FLASH 2018年8月21・28日合併号)