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小林宏が明かす「日本シリーズ」オマリーに勝った14球め

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2019.10.24 20:00 最終更新日:2019.10.24 20:00

小林宏が明かす「日本シリーズ」オマリーに勝った14球め

 

 100試合以上おこなわれるペナントレースとは違い、負けたら終わり、甲子園さながらに本気でぶつかる「日本シリーズ」がスタートした。

 

 日本一を争う場では、「最高峰の仕事」が勝負の行方を左右してきた。その舞台裏にあった「ドラマ」を聞くべく、元オリックスの小林宏さん(48)を訪ねた。

 

 

「江夏の21球」(1979年)に勝るとも劣らない日本シリーズの名勝負が、1995年の「小林―オマリーの14球」だ。

 

「負けたら終わりの4戦め。延長10回からマウンドに上がりました。延長11回。一死一、二塁、一打サヨナラの場面で、オマリーです。このシリーズ、5割近く打っていた」

 

 勝負を決めた14球めは、「真ん中低めへのストレートだけど――」と、小林さんは話す。

 

「初球、内角へスライダー。2球め、内角低めの直球。2球とも狙ったとおりで、追い込んだ。3球めも内角低めの直球だけどボールに。4、5、6球めはファウルされ、7球めは直球が真ん中へ。『うわぁー』と」

 

 ライトへの “大ファウル” 。8球めの真ん中の直球もファウルに。9球め、シュートが外角に外れ、ボール。2球連続ファウルの後、12球め。

 

「 “パッコ?ン” と打たれて、いちばん危なかった(笑)。13球めはスライダーがボールで、フルカウントでした。

 

 じつは、最後の1球は、力みすぎたら “ナチュラルフォーク” みたいに落ちた。オマリーが振ってくれて、ラッキーという感じでした」

 

 今季は、当時の捕手・中嶋聡二軍監督のもと、オリックス2軍投手コーチを務めた。

 

「小学生の子供に、YouTubeであの場面を見せてます。パパの偉大さを(笑)」

 


こばやしひろし
1970年11月30日生まれ 広島県出身 ドラフト1位で1993年にオリックス入団。入団以降、先発、リリーフでフル回転。1999年、2000年と2年連続で開幕投手に。2005年楽天で引退。2016年にコーチでオリックスに復帰

 

(FLASH DIAMOND 2019年11月15日増刊号)

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